恐怖の報酬(1977)
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恐怖の報酬(1977)

1978年3月25日公開、92分、スリラー/サスペンス・ミステリー
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自由を求めて集まった男4人が道なき道をニトログリセリンを運ぶさまを描く、クルーゾーの「恐怖の報酬」の再映画化作品。製作・監督は「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン、脚本はワローン・グリーン、原作はジョルジュ・オルノー(サンリオ刊)、撮影はジョン・スティーブンスとディック・ブッシュ、音楽はタンジェリン・ドリーム、プロダクション・デザイナーはジョン・ボックス、美術はロイ・ウォーカー、編集・共同製作はバッド・スミスが各々担当。出演はロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメール、フランシスコ・ラバル、アミドゥー、ラモン・ビエリ、ピーター・カペル、フレデリック・レデブール、カール・ジョン、ジョー・スピネリなど。本国公開題名は Sorcerer。

ストーリー

ジャングルに囲まれた南アメリカの小さな村ポルベニール。この地の労務者ホテルで1人の男が目をさます。名はドミンゲス(ロイ・シャイダー)。彼はアメリカで銀行強盗をして逃げ、この地に流れついた男だ。本名をジャッキー・スキャロンといい、近くの精油所で働いている。この村に下宿屋兼カフェのエル・コルサリオがあった。ここで朝食をとっている男は、セラーノ(ブルーノ・クレマー)と呼ばれており、パリで銀行家を営んでいたが不正がバレ、この地にのがれてきたのだ。本名はビクトル・マンゾン。泥まみれになり土管工事をしている男がいた。彼、カッセム(アミドゥー)はパリで爆破事件をおこした爆薬のプロ。そんな奴らの村にも飛行場があり、くたびれたDC3が着陸した。中からおりたったのは、殺し屋ニーロ(フランシスコ・ラバル)。彼の落ち着き先はエリ・コルサリオだった。一方セラーノは、国外脱出をはかろうとするが金がない。それは、ドミンゲスも同様であった。そしてその日、ポルベニールから300キロ程はなれた油田で爆発がある--。反政府派ゲリラのしわざによるものらしく、犠牲者は多く、村は一種の無秩序状態におち入った。石油会社の支配人コーレット(ラモン・ビエリ)は、油田火災を鎮火する方法を専門家と相談するが、結論は、爆薬による爆風によって消火するしかない。だが、石油会社の倉庫の40ダースものダイナマイトはゲリラにうばわれ、残っているのはニトログリセリンだけだ。この危険な液体を道なき道300キロ運ぶ以外に手はないのだ。早速、トラックの運転手4人の志願者がつのられた。報酬を目当てに何人かが名乗りを上げ、ドミンゲス、セラーノ、カッセム、そしてマルケス(カール・ジョン)が選ばれた。1人1万ドルの現金と、国外へ出られる旅券が報酬だ。2台のトラックが用意された。タイヤ、スプリング、車軸等の点検が行なわれ、オガクズを敷きつめた荷台にニトロがつみこまれる。夜明けが訪れた。出発だ。だがマルケスが小屋で殺されていた。ニーロが殺したのだ。やがて、彼がマルケスのあとがまで、トラックに乗る。まずドミンゲスとニーロのトラックが、そして15分後セラーノとカッセムのトラックが出発した。雨が降る。道はでこぼこで、トラックの震動は続いた。ニトロは爆発しないか--。やがて彼らの行手には今にもくずれかかりそうなつり橋が迫ってきた。道案内に立つ1人。難所を脱したもののセラーノ達のトラックが道からおちて爆発。間もなくドミンゲスのトラックをゲリラが襲う。銃でもってゲリラを倒すドミンゲス達だが、ニーロは傷つき、やがて死んでいった。まもなく目的地だ。だが、トラックは大破。ドミンゲスはニトロの箱を1つ持ち、目的地にたどりついた。任務は終った。だが……。今、ドミンゲスは1人、エル・コルサリオで酒を飲む--。

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作品データ

原題
Wages of Fear (Sorcerer)
製作年
1977年
製作国
アメリカ
配給
CIC
初公開日
1978年3月25日
上映時間
92分
製作会社
CIC作品
ジャンル
スリラーサスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社