いかりや長介
長吉
「猛烈社員 スリゴマ忍法」の森崎東と「日本ゲリラ時代」の渡辺祐介が脚本を共同執筆し、渡辺がメガホンをとったシリーズ第三作。撮影は荒野諒一が担当した。
ある日、ある銀行に五人組の強盗が押入り数億円が奪われた。賊は隣りのサウナ風呂から侵入したという。当局は、サウナ嬢たちの証言から、長吉、忠治、風太、工介、ヒデオの五人組逮捕に踏みきった。だが、身に覚えのない五人こそいい迷惑、釈放されたものの世間の風は冷たかった。そこで五人は、人生を太く短かく生きようと協議、ハードボイルド学の特訓を始めた。この噂は北海道にまで流れ、五人はホテルの女主人お玉に雇われた。その頃、お玉は高校生芸者を売りものにしたことから物議をかもし、町は真二つに割れて対立していた。さて喧噪の温泉町に乗込んだ五人は早速、反対派をつぶしにかかった。ところがお玉の養女美代に心を奪われ、逆に数億の財産を持つお玉を殺し、美代をわがものにしようと計画する始末。反対派に内密で和解に来た、千枚通しの鉄を抱えこみ、お玉の暗殺決行の日を待った。そして当日お玉が、強電流の仕掛けられた電機アンマ機に座り、計画は秒読みの段階に入った。が、ちょうどその時、お玉が警察に呼び出され、折角の計画も水の泡。一方そうとはしらない五人組は、鉄からお玉が数億円の借金を背負っていると聞かされ失望。かくなるうえはと警察に自首して出た。ところが、そこで殺したものと信じていたお玉と出会いびっくり仰天。お玉は、逮捕された銀行強盗五人組の母親として、呼び寄せられていたのだった。
長吉
忠治
風太
工介
ヒデオ
お玉
美代
豆千代
めぐみ
ドテラの松五郎
高志
熊吉
天平
校長
教頭
主任
署長
捜査主任
玄ちん
酒屋のおかみ
千枚通しの鉄
アナウンサー
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