峰岸徹
荒垣健二郎
「ある女子高校医の記録 続・妊娠」の高橋二三と帯盛迪彦が、脚本、監督を担当した新シリーズ第一作。撮影は、「女殺し屋 牝犬」の中川芳久が担当。
荒垣健二郎は、一カ月前に家出した恋人・山代ユリを捜しに、上京した。新宿の街に現われた一郎は、チンピラに襲われたが、夏井わか代に助けられた。わか代は彼をアパートに同居させ、ユリ捜しに協力するという。その翌日、学生金貸し平山和夫に案内されて、街を歩いていた健二郎は、前夜のチンピラの一人、辰三と出会った。ユリの写真を見せると、辰三は、彼女は死んだと答えた。健二郎は、淀橋警察署で、ユリがフーテンスタイルで、ビルの屋上から転落死したことを確認した。彼は、そのビルの屋上で、復讐を決意した。その翌日、健二郎は、ユリの処女を奪ったアングラ劇団の座長団悪之介を詰問した。次の日、悪之介の口から、ユリがアングラ劇団をやめた後民謡喫茶に勤めたと聞き、その店のマネージャーに、ユリの消息を尋ねた。ユリは、にせべ平連に加わったと聞いて、健二郎は、その事務所に忍び込んだ。しかし、発見されて、リンチにあった。そして、彼らの口からユリが喜こんで、アメリカ兵に抱かれていたと聞かされ愕然とした。やがて、辰三の助けで、健二郎は脱出した。三日後、健二郎は、フーテンのグループの中の一人・パンチョから、ユリがリリーと名を変え、ラリっていたことを知らされた。パンチョの持っていたユリの日記から彼女の死因が、やはり自殺だったことを知り、絶望した健二郎は、帰郷を決意した。が、他のやくざの出入りで傷ついた健二郎を、辰三がいきなり刺した。一匹狼の健二郎を刺して、男を上げたいためだった。
荒垣健二郎
辰三
平山和夫
山代ユリ
夏井わか子
団悪之介
ちか子
相川
パンチョ
レオ
弥平
千早
鉄次
滝口
医者
老刑事
友田
支配人
刑事
女優
ニセベ平連A
ニセベ平連B
千早の子分
パンチョの仲間A
パンチョの仲間B
男
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