森繁久彌
水戸黄門
「続社長えんま帖」の笠原良三が脚本を執筆し、「若者よ挑戦せよ」の千葉泰樹が監督した喜劇。撮影は「狙撃」の長谷川清。
元禄九年、常陸の国の水戸黄門光圀公は、百姓隠居の光右衛門を名乗り、いやがる家臣の助三郎、格之丞を引連れて諸国行脚の旅に発った。だが、箱根の関所にさしかかる頃からペースが乱れて来た。たかという美女に出会ったからである。このたかから「裏街道の関所・御留峠の役人はユデ玉子が大好きで、それと引換えに往来手形を発行する」と聞き、三人は見事に汚職役人をやっつけた。だが、出発前の掟を破って“水戸黄門”を名乗ったため調子が狂ってしまった。お忍びで夜遊びをと三島に出た黄門は、代官に本陣へ案内されて大弱り。ご自慢の白ひげを落してその場を逃れる始末だった。やがて一行は遊女屋にくり込んだが、そこではのり屋の平兵衛が扮するニセ黄門様が歓待されていた。ツキに見放された黄門は島田のバクチ宿で胴ぐるみ一切をすり、川人足で金儲けを企んだものの登録証明がなくてそれもダメ。その時、救いの女神が現われた。たかが、三人の金と着物を盗んで来たのだ。三人はお礼にとたかを肩車に乗せて川を渡り始めたものの途中で石につまづいてドボン。お蔭で助さん格さんはたかのなまめかしい素肌を拝見できて大喜びだった。かくして大井川を越え、三河で、不老長寿精力増強の妙薬を手に入れた黄門は、尾張の若殿を逆臣黒川外記から救い、気楽な旅を続けていった。
水戸黄門
佐々木助三郎
渥美格之丞
輝千代君
田川新左衛門
本庄嘉右門
女房
獅子典膳
緋々椀之肋
のり屋平兵衛
ごまの蠅金太
ごまの蠅次郎平
久之市たか
お万
片岡お雪太夫
まむしの権造
子分
黒川外記
大野弥太夫
石田左門
黒川の腹心
茶店老婆
茶店おかみ
やり手婆
亭主
とんび
からす
あひる
役人A
役人B
つぼ振り
薬屋の亭主
本陣の亭主
初音
浜千鳥
雲雀
刺客A
刺客B
刺客C
娘役者A
娘役者B
監督
脚本
ナレーター
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
製作担当者
整音
漫画
スチル