アイダ・ルピノ
Helen_Chernen
「まごころ」「海の狼(1941)」のアイダ・ルピノ、「高原児」「恋愛手帖」のデニス・モーガン、「ハリウッド玉手箱」のジョーン・レスリーが主演する映画で、ダニエル・フックスとピーター・ヴィアテルが脚本を書下し、「旧友」のヴィンセント・シャーマンが監督、「追跡(1947)」のジェイムズ・ウォン・ホウが撮影したジェリー・ウオルドの1942年作品。助演は「カナリヤ姫」のジャック・カーソン、「クリスマスの休暇」のグラディス・ジョージ、舞台から来たフェイ・エマーソン、「ユーモレスク(1946)」のポール・カヴァナー等である。
若くして父母に死別したヘレンは、妹キャサリンと貧しい暮しをしていたが、ただ1人の妹を立派にしてやりたいと常に思っていた。ある日町に来たランケルとコリンズのショーを見に行ったキャサリンが、ランケルと親しくなったのを知ると、ヘレンは1つの野心を抱いた。彼女はキャサリンを芸人にしようと思い、ランケルと結婚させ旅まわりの巡業にゆかせた。キャサリンとランケルを檜舞台に立たせようと目をつけたヘレンは、コリンズをランケルと仲違いさせ追出してしまう。キャサリンは、ミュージカル・レビューでスターになったが、ヘレンは更に妹を舞台女優に仕立てようと思った。今度はランケルが邪魔である。ヘレンの企てでランケルとキャサリンの間は冷め、やがて離別することになってランケルは失望の余り自殺してしまう。一方コリンズは、バンドの指揮者として相当の地位になっていたが、再びキャサリンにめぐり会うと、2人の間は急速に親しみを加えていった。今はキャサリンを愛するコリンズは、ヘレンと別れて楽しい生活に入ろうと勧めるのだったが、キャサリンの決心がつきかねるうちにヘレンは強引に妹を連れ去った。いよいよ檜舞台での蓋あけの日が来たが芝居は完全に失敗だった。こうしてヘレンの意図が初めて破れた日、ようやく自己に覚めたキャサリンは、遂に姉のもとを去りコリンズと結婚した。計画が水泡となったヘレンは暗いゆううつな気持に閉ざされるのであった。
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