中原早苗
女子学生ノエミ
週刊文春に連載された曽野綾子の『キャンパス110番』を、山内久が脚色、「密会」の中平康が監督した風刺喜劇。「われらの時代」の山崎善弘が撮影した。
芳土大学にはさまざまな学生たちが在校していた。たとえば--新劇の演出家を夢見る精神分裂気味の山本、オートバイを賃貸して稼ぐ吉野、麻雀にあけくれる黒川、ガリ勉で恋人の晃子をもかまわぬ奥山らの男子学生。お節介焼きで行動派のノエミ、冷酷な高利貸怜子、バーでアルバイ卜をする晃子らの女子学生。ある日、山本はノエミらの攻撃にあってタジタジとなっていた。彼女らに出資させて作ったフィルムがオジャンになったからだ。その上山本は下宿の間代の抵当代りに娘婿にされてしまった。しかし、山本は浮気な妻を監視しながら“呪いの青春”の著作に懸命だった。吉野はイタリーに出稼ぎに行くという。奥山は就職運動にヤッキだった。一方女子学生たちは、寮の盗難事件で議論をたたかわしていた。ノエミと晃子は火花を散らした。ムシャクシャした気持のままバイト先に出かけた晃子は、ドラ息子靖夫に暴力で処女を奪われた。その日から、彼女はすさんだ生活を送るようになっていった。卒論の季節がきた。就職が決まってのんびり卒論にかかる奥山、その奥山に黒川は三万円でテーマを売ってくれと泣きついた。山本が駈けこんで来た。妻に逃げられたという。しかし、完成した“呪いの青春”を聞いてあげるというノエミの言葉に、彼は得意の熱弁をふるった--黒川と奥山は卒論の完成を祝してある料亭にいた。ご機嫌になった二人はコールガールを呼んだ。その中に晃子がいた。恋人奥山に恥ずべき姿を見られた晃子は、靖夫の部屋を訪れ、彼を殺して自らもガス栓をくわえた。--はたしてどの学生が正常なのか、どの学生が狂っているのか。
女子学生ノエミ
女子学生晃子
女子学生松子
女子学生由枝
女子学生英子
女子学生セツ
女子学生怜子
女子学生絵麻
女子学生鮎子
女子学生ミヨ子
女子学生登代
女子学生品子
女子学生朝子
男子学生山本
男子学生奥山
男子学生黒川
男子学生豊田
男子学生塩原
男子学生中野
男子学生瀬田
男子学生靖夫
男子学生吉野
真木
長岡
沢講師
笹子
父完三
照美
珠恵
女給
コールガールA
コールガールB
女中
近眼学生
ボーイ田村
クリーニング屋店員
学生A
学生B
学生C
学生D
長岡家女中
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