山城新伍
風の小六
風小僧シリーズの第二。脚本・真弓典正、監督・仲木睦、撮影・森常次と前作「風小僧 風雲虹ヶ谷」と同じ顔ぶれ。
盤城の国を河童仙人の妖術によるひでりが襲った。城主小六は満々と水をたたえる河童沼から水をひこうとし、仙人一味にさまたげられた。その時、現れて危機を救ったのは風小僧だった。城主小六は影原一真という男に命じ用水工事をおこした。かねて城主の地位を狙っていた一真は仙人と結んで、わざと工事場を河童男たちに襲わせた。小六の家老上月左門や家来の陸斎久太たちの心配に、腰元玉緒は自分の身を沼に沈めていけにえになろうとした。風の如く現れた風小僧は彼女を救け、仙人との対決を期して沼に沈んだ。用水路が完成する日がきた。仙人や一真一味は妖術を使い、河童男たちを堤防にさしむけた。その時、またどこからともなく現れた風小僧の山彦剣法は、一真を斬り、一味を追いはらった。そして、本拠で祈りをつづけていた仙人も、風小僧の前に通力を失って倒れた。風小僧は姿を消し、城主小六の平和をよろこぶ姿が人々の前に現れた。
風の小六
上月左門
八田陸斎
玉緒
久太
河童仙人
仙人配下A
仙人配下B
仙人配下C
影原一真
百姓A
百姓B
百姓C
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