水木襄
浜口浩
「消えた密航船」の佐治乾の脚本を、「生き抜いた十六年 最後の日本兵」の飯塚増一が監督したアクションもの。撮影は「白い粉の恐怖」の星島一郎。
浩の故郷は貧しい漁村だった。父は競輪狂で、それがもとで人を殺し刑務所にいた。母は家出してしまった。女教師滝の計らいで、浩は東京に職を得た。だが、その工場はつぶれた。浩は町のチンピラ近藤と知り合い愚連隊になった。兄貴分黒木の命令で、仲間たちとパチンコ屋に殴りこみをかけた。チンピラ仲間の明子が、そんな浩に思いをよせるようになった。この殴りこみがもとで、浩は警察に留置された。たまたま上京していた滝は、教え子の変りはてた姿に胸をつかれる思いだった。浩は、滝にはげまされ、スポーツ用具製造工場に勤めることになった。一生懸命働いた。日曜日には、皆とピクニックに出かけた。その夜、浩は工場主山本の妹幾子から屈辱の言葉を浴びせられた。浩は工場をとび出した。暴行、恐喝と浩の目にあまる行動は、警察の指名手配を受けるまでになってしまった。黒木は、浩に東京を離れるよう命じた。しかし、故郷の母は冷たかった。再び東京に戻った。池袋の愚連隊に痛めつけられている仲間を救ったことから、彼らの復讐を受けた。ナイフが浩の胸につきささった。浩の死体を乗せた救急車を明子がうつろな目で見送っていた。
浜口浩
滝公子
直井
倉本
沖山
石井光江
明子
宏子
黒木
近藤
安川
鈴木
入墨の男
黒木と飲む男
川島
少年A
少年B
松子
純吉
漁師風の男
中谷刑事
警官
刑事
新聞記者
ポンコツ屋のかみさん
ポンコツ屋の職工
客を呼ぶ女給
パチンコ屋の女店員
パチンコ屋の男
山本製靴工場幾子
山本製靴工場社長
吉さん
大学生
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