鞍馬天狗 疾風八百八町
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鞍馬天狗 疾風八百八町

1954年7月21日公開、91分、時代劇
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サンデー毎日連載の大佛次郎の原作、鞍馬天狗“雁のたより”より、「春色お伝の方 江戸城炎上」の松浦健郎が脚色し、「嵐の青春」の志村敏夫が監督する。撮影は「若き血は燃えて」の栗林実が担当。出演者は「右門捕物帖 妖鬼屋敷」の嵐寛寿郎、「新諸国物語 笛吹童子 第一部どくろの旗 第二部妖術の闘争 第三部満月城の凱歌」の月形竜之介、「嵐の青春」の沼田曜一に、宝塚スターの南悠子、鳳八千代、南郷比加利、長良しのぶ等が出演している。

ストーリー

両国の川開きに、旗本の上野山伝内等の魔手を逃れた芸者の小吉は、そこで鞍馬天狗に出会った。天狗は、小吉の兄が鉄砲職人だったが、突然姿を消したことを知った。それから後、天狗は悪旗本をこらしめる幻庵という老人に出会ったが、何か由緒ありげな様子に興味を惹かれた。その幻庵老人に出入りする若杉弥十郎という青年は、旗本の身ながら、何故か老中松平主計介を狙い、妹ぬいを隠密として老中邸に住込ませ、又その消息たえるや、今度は彼を慕う腰元まきを邸に入らせた。ある日川に美人死体の入った葛篭が流れていたのを天狗は取ろうとしたか、伝内等に妨害され、佃島へ送られて闇に葬られようとしたので、天狗と弥十郎は佃島へ忍びこんで見たところ、この死体は弥十郎の妹であると分って驚愕した。今や天狗はすべての事情を知った。主計介が佐渡にいた時、志村織部という大目附が彼の非行をあばいたので、下役の弥十郎を刺客に送ったが、彼は逆に織部の人物に傾倒してしまった。そこで主計介は今度は伝内をして織部を襲わさせたが、それ以来織部ば消息不不明となったのであった。だが天狗は幻庵老人を織部だと見破った。扨て主計介は、ぬいと同じくまきをも毒牙の餌食にしようとしていた。まきを救い、又同じく主計介の家に捕えられ使役されていた小吉の兄を助けるために、天狗は幻庵老人や弥十郎と力を合せ、主計介をこらしめたのであった。万事成って上方へ帰ろうとする天狗を、今や愛している小吉は必死の気持で見送った。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1954年7月21日
上映時間
91分
製作会社
宝塚映画
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社