銀蛇の岩屋(前後篇)
銀蛇の岩屋(前後篇)
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銀蛇の岩屋(前後篇)

1956年5月24日公開、時代劇
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ニッポン放送で連続ラジオ・ドラマとなった高垣眸原作による少年少女冒険時代活劇を「ノイローゼ兄さんガッチリ娘」の内田弘三が脚色し、「身代り紋三 地獄屋敷」の加戸野五郎が監督した。撮影は「背広さんスカートさん」の河崎喜久三。主な出演者は「隠密七生記(1956)」の若山富三郎、小笠原弘の他、「神州天馬侠(1954)」の藤間城太郎、「検事とその妹」の筑紫あけみ、「剣豪対豪傑 誉れの決戦」の藤木の実、「金語楼の兵隊さん」の藤田進など。

ストーリー

銀蛇の岩屋--徳川末期。大和国十津川の奥、銀蛇の窟と呼ばれる洞穴に隠された大塔宮の財宝を、生涯かけて探す転法輪の月右衛門は、遂に窟のありかを示す絵図面と、入口の鍵といわれる竜樹菩薩の像を得て、孫の銀之助を連れ目的地に向おうとした。だが財宝を狙う山の仲間は魔剣を使う青桐新九郎と共に二人の隠れ家を襲い月右衛門は新九郎と相討ちで両眼を失った。月右衛門は侠盗人魂の燐兵衛の導きで化け寺に住む寒心和尚の許に身を寄せ、やがて銀之助を人形使に変装させて十津川に向った。その跡を山の仲間と、同じく財宝を求める甲賀隠密の一隊が追った。狼峠で狼群の襲撃から谷底に落ちた銀之助は秘密を隠した人形箱を谷に住む巫子婆に奪われ、一方、月右衛門も断崖で失神しているところを甲賀組に誘拐された。やがて木樵りの金兵衛に救われた銀之助は金兵衛の孫杜吉と知り合った。山を下りた銀之助と杜吉は京の糺河原で燐兵衛に再会し、女軽業師お小夜も加わって月右衛門が押し込められている青根山中の五重塔に向った。だが月右衛門救出の寸前で一同は甲賀組に囲まれ、さらに財宝を一人占めにしようと企んだ大泥棒黒猫小僧が五重塔に放火したため、炎に包まれた塔上で、銀之助らは危地に陥った。続銀蛇の岩屋・完結篇--猛火の中から脱出した燐兵衛は火傷を負った月右衛門と銀之助を国栖の庄の翁虫麻呂の許にかくまい名医逸竹太門に診断を頼んだ。だが逸竹は船長の病気を治療させようとする海賊船の一味に、髑髏船へ連れ去られた。事の次第を知った燐兵衛は、海賊船に向う途中、又もや黒猫小僧の待ち伏せを受けて乱闘となり、さらに甲賀組の悪計にかかって五条代官所の水牢に入れられた。この頃、国栖の庄では押し寄せた甲賀組や代官所配下との間に戦いが始まり、銀之助と杜吉は黒猫小僧に捕まり、人買船に売り飛ばされた。奪い取った人形箱の秘密を調べていた黒猫小僧は忍び寄った燐兵衛と争う中に、はずみで小舟を覆し二人共、浪に呑まれた。海岸に打ち上げられた二人は危く一命をとりとめたが、別の海岸に上った人形箱は通りかかった青桐新九郎の手に入る。だが軽業小屋でお小夜と逢い彼女が幼い頃別れた妹であると知った新九郎は悪夢からさめ、秘箱を返そうと決心した。人買船の衝突から髑髏船の牢に入れられた銀之助と杜吉は異人少女ロサと逸竹の助けで海賊船を脱け出し、急をきいて駈けつけた燐兵衛や改心した黒猫小僧と共に十津川に向った。一方、月右衛門らの集まる熊坐神社に急ぐ青桐とお小夜は甲賀組に囲まれてしまう。やがてお小夜のもたらした鍵で秘宝を探し当てた月右衛門は、銀之助こそ大塔宮の正統と告げ幕府打倒の烽火をあげた。深傷を負いつつもその場に駈けつけた青桐新九郎は、燐兵衛にお小夜の行末を頼んで絶命した。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年5月24日
製作会社
新東宝
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社