リチャード・ギア
Pete_St.John
当選請負人の野望と挫折を描く。製作はリーン・シスガルとマーク・ターロフ。監督は「評決」のシドニー・ルメット。脚本はデイヴィッド・ヒメルスタイン、撮影はアンジェイ・バートコウィアク、音楽はサイ・コールマンが担当。出演はリチャード・ギア、ジュリー・クリスティほか。
選挙立候補者と契約しあらゆる効果的な手をつかって候捕者を選挙民に訴えて当選させる男、それがピート・セイントジョン(リチャード・ギア)だった。1カ月で2万5000ドル+必要経費と高価な報酬だが、業界一の評判をとっている。南米某国の大統領選で劣勢の候補者を一気に優勢にして、専用ジェット機でニューヨークのオフィスにもどり秘書のシドニー(ケート・キャプショー)との情事で疲れをいやした。ニュー・メキシコ州の知事選に立候補したウォーレス(フリッツ・ウェーバー)と打ち合わせをし、「政策は……」といいかけるウォーレスに「そんなものは当選してから」と答え、イメージだけを作りあげていく。古くからのクライアントであるオハイオ州選出の上院議員サム(E・G・マーシャル)が、病気を理由に引退すると聞き、彼の太陽熱エネルギー計画に賛成していただけにセイントジョンは残念がる。アラブの首長の息がかかったケード(J・T・ウォルシュ)がその後釜として出馬し、彼をやとった。ケードの後にいる辣腕の黒人ロビイストのビリングス(デンゼル・ワシントン)は、彼を信用せず、電話を盗聴したりする。セイントジョンの別れた妻エレン(ジュリー・クリスティ)は新聞記者をしており、サムの妻クレア(ベアトリス・ストレイト)と会い、彼女からビリングスの罠にはめられて借金地獄に陥り、そのためにサムが引退しなくてはならなくなったことを聞き出した。セイントジョンの先輩ヴィルフレッド(ジーン・ハックマン)は、アル中気味で、雇い主からクビになり、オハイオで出馬した政治に素人の大学教授フィリップ・アーロンズ(マット・サリンジャー)の仕事を引き受けた。よりのもどったクレアから、ビリングスの陰謀を知り、セイントジョンはケードと袂を分かち、アーロンズの前へ現われ、「本当の自分を表現しろ」と勧める。開票の結果、オハイオ州ではアーロンズが予想外の強さを見せて2位にくいこみ、ケードは3位だった。
Pete_St.John
Ellen_Freeman
Wilfred_Buckley
Sydney
Arnold_Billings
Sam
Claire
Wallace
Cade
Phillip
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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