朱雀門
朱雀門
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朱雀門

1957年3月20日公開、100分、時代劇
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川口松太郎の原作「皇女和の宮」(朝日新聞連載)より「新・平家物語 静と義経」の八尋不二が脚本執筆、「あばれ鳶」の森一生が監督した悲恋メロドラマ。撮影は「夜の河」の宮川一夫。主な出演者は「慕情の河」の若尾文子、「大阪物語」の市川雷蔵、「続・銀河の都」の山本富士子、「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の夏目俊二、「一夜の百万長者」の舟木洋一、ほかに東野英治郎、小沢栄、柳永二郎、滝花久子、三宅邦子など。

ストーリー

頃は幕末、風雲急を告げる時。陰陽師・熊の倉友房の占いで皇女和の宮と侍女夕秀は十八の春まで起居を共にした。和の宮の婚約者有栖川宮は将来を嘱望される貴公子。夕秀も人知れず思いをよせる。その頃幕府は公武合体を策し、和の宮の将軍家茂への降嫁を企らむ。黒幕は怪物岩倉具視と所司代酒井忠義を仲介する夕秀の父友房。夕秀は事実を怪僧竜安に聞かされ驚く。一方、関東方の妨害を避けて和の宮と帥の宮は変らぬ愛を誓うが夕秀の心は淋しい。やがて幕府の請願をかわせず降嫁は勅許される。夕秀は二人を京へ逃がそうとするが友房に見抜かれ、和の宮と夕秀は所司代に押えられる。帥の宮は僧竜安に導かれて行く。「私は力が欲しい。無力だから妻を将軍に奪われるのだ」と。和の宮は御所に、夕秀は友房に引取られるがその途中、勤王浪士に襲われ、友房は重傷を負う。友房は「若宮に命を賭けて取れ」と娘の本心を見抜いた遺言を残して死ぬ。夕秀は数日後、現れた竜安に伴われ帥の宮の隠れ家へ。起居を共にする二人は互の気持を知るだけに苦しむが、或る夜、帥の宮は遂に夕秀の情熱と魅力のとりこになってしまう。和の宮はこの噂を聞き、又天皇の苦悩を察し降嫁を承諾。やがて和の宮宣下の儀が行われ、夕秀は帥の宮の想いこめた歌を預り降嫁の行列を追って漸く和の宮に手渡す。夕秀は帰途、危機を竜安に救われ、はじめて「お父様」と呼ぶ。竜安こそは夕秀の実父だった。それから六年後。幕府は衰退し東征軍は錦旗を擁して江戸へ。大総督こそは曽ての帥の宮その人。上野の戦いが官軍の勝利を以って終ろうとする頃、今は江戸郊外の仮寓で淋しい臨終の床にあった和の宮は、竜安の知らせで夕秀と共に駈けつけた帥の宮の勇姿に眼を輝かせ、今こそ誰憚らぬ二人だけの悦びに浸った。

キャスト

若尾文子

若尾文子

和の宮(親子内親王)

市川雷蔵

市川雷蔵

有栖川熾仁(帥の宮)

山本富士子

山本富士子

夕秀(和の宮の侍女)

夏目俊二

夏目俊二

孝明天皇

舟木洋一

舟木洋一

徳川家茂(十四代将軍)

三宅邦子

三宅邦子

経子(和の宮の母)

東野英治郎

東野英治郎

態の倉友房(夕秀の父・陰陽師)

小沢栄太郎

小沢栄太郎

岩倉具視(議奏)

柳永二郎

柳永二郎

竜安(夕秀の実父)

滝花久子

滝花久子

天璋院(十三代将軍未亡人)

万代峰子

万代峰子

おふじ(和の宮の乳人)

十朱久雄

十朱久雄

九条尚忠(関白)

細川俊夫

細川俊夫

徳川慶喜(十五代将軍)

三島雅夫

三島雅夫

酒井忠義(所司代)

橘公子

橘公子

織子(帥の宮の乳母)

毛利菊枝

毛利菊枝

本寿院(十三代将軍の母)

松浦築枝

松浦築枝

実成院(家茂の実母)

荒木忍

荒木忍

久世広周(老中)

香川良介

香川良介

橋本実久(和の宮の祖父)

南部彰三

南部彰三

安藤信睦(老中)

東良之助

東良之助

橋本家の家従

水野浩

水野浩

大宮(帥の宮の父)

原聖四郎

原聖四郎

大村益次郎(総督府参謀)

横山文彦

横山文彦

藤原忠香(右大臣)

玉置一恵

玉置一恵

総督府参謀

浜田雄史

浜田雄史

剣ヶ崎徳右衛門(伏見の酒造家)

上久保朗子

上久保朗子

橋本家召使の小女

葉山富之輔

葉山富之輔

雲林院住職

芝田総二

芝田総二

熊倉家の取次

菊野昌代士

菊野昌代士

官兵一

安田祥郎

安田祥郎

官兵二

大杉潤

大杉潤

官兵三

旗孝思

旗孝思

お茶坊主甲

内海透

内海透

お茶坊主乙

小林勝

小林勝

お茶坊主丙

武田竜

武田竜

伝令

滝川潔

滝川潔

御所の侍甲

小南明

小南明

御所の侍乙

郷登志彦

郷登志彦

総督府幕僚

高原朝子

高原朝子

お局

種井信子

種井信子

町の人甲

大国八郎

大国八郎

町の人乙

仲上小夜子

仲上小夜子

町の人丙

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作品データ

原題
Love of the Princess
製作年
1957年
製作国
日本
初公開日
1957年3月20日
上映時間
100分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社