東海道の野郎ども
東海道の野郎ども
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東海道の野郎ども

1958年8月26日公開、90分、時代劇
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「ふり袖纏」の共同執筆者の一人大塚稔の脚本を、「口笛を吹く渡り鳥」のコンビ田坂勝彦が監督、武田千吉郎が撮影した、大井川を舞台の明朗股旅もの。主演は「怪猫呪いの壁」の勝新太郎「赤線の灯は消えず」の小野道子「銭形平次捕物控 鬼火燈篭」の阿井美千子。

ストーリー

大井川の渡しで、鼻唄の半次は知らずに金谷の貸元信造の娘・お稲とケンカした。半次は掛川宿の旅篭・松葉屋の風呂たきだ。生れながらにバクチとケンカと歌が大好きという男だ。ヤクザを志願している。泊り客のバクチうちネギ坊主の丑松とケンカした。半次を想っている宿の女中・お仲が松葉屋の主人にいどまれたのをかばい、それをシオに宿を一緒に飛びだす。が、お仲から世帯を持とうと持ちかけられ、カタギはきらいと逃げだした。空腹をかかえて、金谷宿で野宿するうち、二人組の泥棒を捕えたのが縁で、信造の身内になった。やっと三ン下になれたが、例のお稲が信造の娘と知って驚いた。ケンカの続きが始る。--大井川の人足の束ねは、島田側を黒馬の仁平という悪親分が、金谷側を仏といわれる信造が、やっていたが、代官所から一つにまとめろと言ってきた。仁平は力づくで元締になろうと考え信造にケンカを売り、両派は大井川の中州で対決した。三ン下の半次は留守を申しつけられたが、そのスキに忍んできた黒馬の子分・権三がお稲にいどみかかるのを捕えた。ケンカは多勢の助っ人を連れた仁平側の勝となった。半次は仁平側の祝宴に忍びこみ、仁平をひっさらって金谷へ帰った。そのとき、手助けしたのはネギ坊主の丑松だった。仁平は元締を月交替でやろうという信造の申し出を承知しないわけにはいかない。信造は半次を見直したが、それは彼一人だけではなかった。お稲が信造のきめた子分文吉との結婚をしぶったのである。お稲は半次と夫婦にしてくれと信造に頼んだ。が、半次は信造一家のため、それを断り、自からワラジをはいた。黒馬側はナグリ込みを用意していた。半次は丑松からそれを知らされ、ちょうど彼にケンカを売ってきた文吉に信造へ知らせるようにいった。半次は仁平が大前田の英五郎を助っ人に抱きこもうとするのをはばんだ。仁平らに囲まれ、半次の奮闘が始る。信造らが駈けつけた。仁平らは追っぱらわれた。そのとき、半次もスタコラ逃げだしたのである。何故なら、彼を追って、身内になれの、ムコになれの、夫になれのと言うであろう英五郎信造、お稲、お仲らが走ってきたから。子分にしてくれと言いながら追う奴もいた。--例のネギ坊主だった。

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作品データ

製作年
1958年
製作国
日本
初公開日
1958年8月26日
上映時間
90分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社