桃山太郎
赤胴鈴之助
「赤胴鈴之助 一本足の魔人」などの“赤胴鈴之助”シリーズの第八部。今回は前作の岡本繁男・松村正温に、吉田哲郎が加わって共同脚色し、「流れ星十字打ち」の渡辺実が監督した。撮影は「月の影法師 消えゆく能面」の本多省三。鈴之助には梅若正二に代って、十五歳の少年・桃山太郎が新しく登場する。他に岸正子・林成年・浅野寿々子・小町瑠美子などが出演。
鈴之助は、祖父の仇である火京物太夫と岳林坊を追って、秩父山麓にやって来た。近頃、月の輪城下には六本の鉄の爪を持つ雷人が出現し、生明を吸うということだった。ために、城では雷人退治のために優れた武芸者をつのっていた。物太夫と岳林坊も召し抱えられた。一日、月の輪城の琴絵姫が月の輪明神に参詣の際、凄まじい雷鳴とともに雷人が現われた。雷人が姫を連れ去ろうとした時、鈴之助の放った石礫が雷人の爪に命中、退散した。姫の依頼で鈴之助は雷人退治に力を貸すことを約束した。城主の帰国次第、慈光石を元の持主に返してやるという条件つきでである。物太夫、岳林坊は鈴之助が城に迎えられたので黒雲谷に逃げ出したが、雷人に連れ去られた。ある夜、姫が庭を歩いている時雷人が襲いかかり、姫は掠奪された。慈光石を持参すれば、姫を帰すという。鈴之助は慈光石の在り場を知る唯一の人、宗庵を訪ねたが、すでに雷人に殺されていた。雷人たちは、宗庵から奪った古文書を頼りに、月の輪明神にやって来た。後を追った鈴之助は、不覚にも激流に呑まれた。だが、鈴之助の真空斬りに、水も引き、慈光石が現われた。鈴之助の前に、雷人が迫った。そこは鈴之助、得意の真空斬りで、姫を奪い返し、雷人を退治した。
赤胴鈴之助
しのぶ
琴絵姫
真弓
遠山兆雲
竜巻雷之進
赤埴蔵人
山部宗庵
小俣竜雲
松平大膳太夫国次
旗野内膳
おかね
奥方依江
岳林坊
火京物太夫
貝沼平之進
松平藩士一
足立三蔵
沼五左衛門
岩見剛太夫
松平藩士二
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
照明
録音
企画
脚色
脚色
脚色
脚色
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