ジョージ・オブライエン
Jeffery_Carson
「大陸の快男児」「仮面の人(1937)」のジョージ・オブライエン主演映画で、後者を共同脚色したダン・ジャーレットとユーイング・スコットが協力して脚本を書卸し、「イグルウ」「第二回パード少尉南極探検」と同じくユーイング・スコットが監督に当たり、オブライエン映画専属のフランク・B・グッドが撮影した。助演者は「噫初恋」「拾万ドル玉手箱」のセシリア・パーカーを始め、「人生は四十二から」のモード・エバーン、「東への道」のチャールズ・ミドルトン、ジョー・ケイツ、フランク・マイラン等の面々である。
ギャングの首領ドク・クレマーは一味を連れてシカゴからワイオミングの田舎へ移り、家畜業保護協会を作って彼らを譲ると連れ出したが、事実は飛行機を使って牧場を襲い不当な利益を得ていた。そこへ西部劇のスターであるジェフリィ・カースンは脚本家ホームスと一緒に狩猟にやってきた。彼らはクレマーの一味がバトラー家の牧場を荒らし、牧場主ヴァイオレットの姪ジョイスをいじめているのを見たので、一撃の下に追払ってやった。二人の素性を知らぬジョイスは、彼女に恋しているコートニイの反対を押し切って、カースンとホームズを牧童に雇った。クレマーは飛行士メッガーに命じてバトラーの棒状を爆撃せしめた。こうしている内にカースンとジョイスは恋を覚えるようになり、それを嫉妬したコートニイは快からず思っている時、カースンが懸賞金付の悪漢に扮した写真を見て本当と思い込み役人に訴えた。ジョイスは恋する男を助けようと、彼に逃亡を勧めた。カースンはこれを面白がって本物の罪人である様子をしてみせた。ところが役人はその写真を調べて映画に使われたことを知ったので、カースンの素性が判り、欺かれたジョイスは腹を立てて二人を牧場から出て貰った。二人は途中で知己の飛行士ジョウに出会ったので、カースンは彼と同乗してギャングの飛行機と壮烈な空中戦を演じついにこれを撃墜した。そして更に一味の巣窟を襲って爆撃し、残ったギャングを全部捕縛した。ジョイスが心も晴々とカースンの腕に抱かれたのは言うまでもない。
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