殺されたスチュワーデス 白か黒か
殺されたスチュワーデス 白か黒か
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殺されたスチュワーデス 白か黒か

1959年10月6日公開、122分、サスペンス・ミステリー
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本年三月に起ったスチュワーデス殺しに材を取ったもの。原作、脚色、監督は「城ケ島の雨(1959)」の猪俣勝人。撮影は木塚誠一が担当した。

ストーリー

日光中禅寺湖畔で、若い女の死体が発見されたのは、三月十日の早朝のことである。すぐ日光警察署に特別捜査本部が置かれた。解剖の結果、死因は扼殺、死亡推定時刻は九日の二十三時から翌日の午前三時の間とされた。被害者はヨーロッパ航空のスチュワーデス若月綾子と知れ、彼女はモンテ・マリオ修道会の信者であった。--大日新聞の新米記者毛利は捜査本部の塩崎刑事を徹底的にマークした。下宿で在日不良外国人を扱ったテレビ番組を見た時、羽田空港の出入国管理事務所に張りだされた注意書と写真が写り、捜査本部の狙いがモンテ・マリオ修道会のダニエル修道司にあると感づいた。三日後、ダニエルは弁護士に伴われ、日光署に任意出頭した。--毛利の恋人早苗が日光にやってきた。本社の島田デスクの妹だが、熱心なカトリック信者で、毛利の記事に大いに不満だった。修道司が罪を犯すはずはないと。--事情聴取で次の事実がわかった。ダニエルはモンテ・マリオ書店の女店員二見静子と交際があった。綾子とは何度か文通した。なかでもロンドンにいた彼女に切手を沢山はった手紙を二度送った。女の行方不明の前日きた速達は彼のものだった。その裏付調査も続いた。六月三日、ダニエルは東武浅草駅で綾子と待合せ、宇都宮の第一ホテルに泊った。聴取は打切られたが、捜査は続き、事件の核心に迫ったようだ。日光光徳ロッジでは、綾子らしい女が八日の夜から丸一日逗留していたことがわかった。今市では、食料品店で食糧を買った外国人がルノーで日光へ向ったことが聞きだされた。東京三田では綾子に似た女が変名で家具を買いこみ、四谷の高級アパートに運びこませた事実が出た。アパートの管理人は写真で綾子だと証言した。--すべての状況はダニエルに不利だ。その時、彼は突然、帰国した。捜査本部は解散した。毛利はこれらの資料をもとにレポートを書いた。はっきり修道司を黒と断定した。彼は島田デスクと早苗のアパートを訪ね、原稿を見せ、憤まんをぶちまけた。早苗は急に身をひるがえし、外へ走り出た。川沿いの道を歩いていた時、トラックにはねられた。--中禅寺湖畔で、毛利は塩崎に話した。早苗が虫の息でダニエルの冒した罪のゆるしを乞うんですよ。--彼はレポートに火を放った。二人はそれが燃えつきるまで、じっと見つめていた。

キャスト

久保菜穂子

久保菜穂子

若月綾子

ベルナール・ヴァーレ

ベルナール・ヴァーレ

ダニエル修道司

田宮二郎

田宮二郎

毛利信一

笠智衆

笠智衆

塩崎刑事

左幸子

左幸子

二見静子

根上淳

根上淳

大矢根司法主任

殿山泰司

殿山泰司

町田部長刑事

御橋公

御橋公

日光署秋山署長

小内山淳

小内山淳

増田刑事

相原巨典

相原巨典

山岸刑事

立川雄三

立川雄三

持丸刑事

森川公也

森川公也

藤井刑事

西島悌四郎

西島悌四郎

吉野刑事

八木沢敏

八木沢敏

池本刑事

林孝一

林孝一

牧谷記者

野本昇司

野本昇司

横井記者

重森孝

重森孝

佐々木記者

近藤宏

近藤宏

大石記者

水村晃

水村晃

品川記者

原保美

原保美

島田デスク

十朱久雄

十朱久雄

出口修道司

山田百合子

山田百合子

島田の妹早苗

織田政雄

織田政雄

長谷川弁護士

丸山修

丸山修

石井昇之助

日野昇子

日野昇子

石井君子

平井岐代子

平井岐代子

塩崎の妻みね

牧はなえ

牧はなえ

塩崎の娘ゆり

丘石真介

丘石真介

出入国管理事務所員A

花田京介

花田京介

出入国管理事務所員B

松山浩二

松山浩二

空航派出所警官

相川史郎

相川史郎

浦田警察警官

花野富夫

花野富夫

モーターボートの男

久保田紀子

久保田紀子

モーターボートの女

宝達星一

宝達星一

救急車係員

林聖子

林聖子

宇都官デパート女店員A

村井千恵子

村井千恵子

宇都官デパート女店員B

川奈雅子

川奈雅子

宇都官デパート女店員C

多摩佳子

多摩佳子

日光館の女将

坂口芙沙子

坂口芙沙子

第一ホテルの女中文ちゃん

市田ひろみ

市田ひろみ

第一ホテルの女中芳ちゃん

須藤恒子

須藤恒子

倉庫の婆さん

倉田地三

倉田地三

牧夫

金沢義彦

金沢義彦

光徳ロッジのボーイ

青沼三郎

青沼三郎

食料店店主

陶隆司

陶隆司

払下家具店主人

岡崎夏子

岡崎夏子

四谷アパートの小母さん

木村るり子

木村るり子

モンテマリオ書店女店員

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ニュース

作品データ

製作年
1959年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1959年10月6日
上映時間
122分
製作会社
シナリオ文芸協会
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社