和久井映見
酒井麻子
同級生の死の謎を追求する高校生カップルのひと夏の出来事を描くラヴ・ミステリー。樋口有介原作の同名小説の映画化で、脚本は「ぼくらの七日間戦争」の前田順之介と「ふうせん」の神波史男の共同執筆。監督は「童貞物語」の小平裕。撮影は「公園通りの猫たち」の奥村正祐がそれぞれ担当。
とある地方の小都市。冴えない中年刑事・戸川修造の息子で高校2年の春は、一級上の恋人・洋子から呼び出され、受験のため別れたいとの話をもちだされる。その頃、春の同級生でテキ屋の酒井組の娘・麻子は中学時代からの親友だった訓子と下校していたが、その翌日、春は修造から訓子が湖で死んだことを教えられる。そして偶然、麻子と出会った春は、彼女に訓子の死を教え、麻子はショックを受ける。一方、事件を追う修造は、訓子が妊娠四ヶ月だったという事実をつきとめ、クラスの担任である由起子に会う。教師としての責任を感じて涙ぐむ由起子に、思わず一目ボレしてしまう修造。訓子の火葬の帰り道、ふとしたことで春を自宅に誘った麻子は、春に想いを寄せるようになり、春もまた麻子を意識するようになっていた。同じ頃、由起子は学校の同僚で新体操部の顧問・風見に訓子の死と妊娠のことを相談し、風見は愕然とする。一方、麻子と春も訓子の死の謎を調べていた。そして、そこで思わぬ事実が明らかになる。訓子は風見と深い関係になっており、妊娠の相手は風見だったのだ。そして、そんなかなわぬ恋に失望した訓子は死を選んだのだった。最初は否定したものの、春や麻子にその事実を打ち明けた風見は、彼らの前から姿を消す。こうして事件は夏と共に過ぎ去っていくのだった。
酒井麻子
戸川春
戸川修造
村岡由紀子
風見敏夫
雨宮君江
岩沢訓子
岡崎透
山田秀松
酒井春代
戸川真知子
朝倉洋子
岩沢京子
寿司屋の主人
管理人
テレビの男
ディレクター
酒井圭吾
監督
脚本
脚本
原作
製作、企画
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
プロデューサー
プロデューサー
音楽プロデューサー
音楽監修
主題歌
スチール
製作協力
[c]キネマ旬報社