舞台は廻る
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舞台は廻る

1948年4月12日公開、85分
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「女囚36号」の加賀四郎の企画。久生十蘭原作の「月光の曲」を「看護婦の日記」「初恋物語(1947)」の八木沢武孝が脚色し「夜行列車の女」「第二の抱擁」の田中重雄がメガフォンをとる。カメラは「夜行列車の女」の青島順一郎が担当。音楽は服部良一で「われ泣きぬれて」「時の貞操」の若原雅夫と「山猫令嬢」「運命の暦」の三條美紀が主演し、「金色夜叉(1948)」「あの夢この歌」の斎藤達雄「安城家の舞踏会」の岡村文子ほか美奈川麗子、スウィング歌手笠置シヅ子、ニュー・フェイスの牧美沙も出演する。

ストーリー

建築技師丹羽青年の婚約者雨宮節子は朗らかで愉快な、そして少しばかりお節介なお嬢さんである。彼女はよく丹羽青年に一パイ食わせる、食わされた丹羽君はひどく怒るが、結局彼女に丸めこまれてしまう、実にむつまじい恋人同志だ。ところで軽井沢の節子の家の隣りに有名な人気作曲家佐伯正人が住んでいる。彼は偏屈でいささか狭量に見えその上ひどいカンシャク持らしい。というのには実はワケがあった。人気スウィング歌手笠間夏子はかつて彼と一緒にくらしていたが、性格的に合わず、一子孝を佐伯の手に残して今別れている。せめて孝だけは自分の手で育てたいが佐伯が絶対に手放さない、夏子は弱っていた。佐伯も何か自暴的だった。その二人の間に、妙な事から節子が顔を出す事になった。これもありていにいえば節子のおセッカイ趣味の発露であろう。何時も不機げんな父と二人きりで生活している孝はさびしくて仕様がなく、隣のお嬢さん節子とたちまち仲良くなったのがそもそも節子のおセッカイの始りで、佐伯を口説き、夏子に会い、孝を中に立って、二人の仲を取りもとうと、節子の大活躍が始まった。その間丹羽青年はおッぽり出されて腐り切っていた。熱心な節子の積極政策は遂に効を奏して、佐伯と夏子は再び元のさやに納り、節子のおセッカイも終幕となり、従って丹羽君もホッと安心したというワケである。

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作品データ

製作年
1948年
製作国
日本
配給
大映・東京
初公開日
1948年4月12日
上映時間
85分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社