想い出のボレロ
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想い出のボレロ

1950年4月16日公開、82分
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製作は「宵待草恋日記」の小倉武志、脚本は「大都会の顔」の長瀬喜伴、「七彩の虹」「花も嵐も」の佐々木康の監督で、小津安二郎とコンビの原田雄春がカメラ担当である。キャストは高峰三枝子と、映画初出演の高峰三枝子の妹麻梨子、若原雅夫、徳大寺伸等が出る。

ストーリー

キャバレーの人気歌手花村恵美子と、伴奏者でピアニストの堀江浩一とは許し合う仲であった。堀江は人気楽壇のバンドマスターでもあったが、そもそも恵美子を今の地位まで育て上げたのも彼だった。彼を慕う恵美子の気持ちがお互いに愛するという空気にまで発展したのは当然だったし、近々に結婚式を挙げる事になっていた。ところが、以前から恵美子ファンであった寺田清郎が突然恵美子に求婚した。寺田は資産家でもあり立派な紳士だった。その上前々から何くれとなく彼女に援助を惜しまなかった。恵美子は困ったがキッパリ断った。ちょうどその頃堀江と恵美子は結婚後住む家をあれこれと胸の中に設計していたが、金がなかった。その金を恵美子が寺田に都合して貰った事から、堀江は二人の間を疑い、恵美子の弁解を一言も聞こうとせず、関西公演に出ていってしまった。堀江は既に恵美子を失ったものとキメ込み、新しく雲井龍子を一流歌手に仕込む積もりで一緒に行動する、龍子はすっかり夫婦気取りでいた。マネージャーの岩田は、堀江あっての恵美子だし、また逆の事もいえるコンビなので、何とか仲を戻そうと奔走したが無駄であった。二人はそれぞれに、孤独な気持ちを抱きながら、次第に人気を失っていった。恵美子は同室の親友田辺富子に励まされながら、歯を食いしばって頑張った。放送局の企画課長である寺田は、フト思いついて、恵美子を子供の寝る時間に唄わせる事にした。優しい恵美子の子守唄は、やがて全国の津々浦々に拡った。今はうらぶれ果てた堀江の耳にもその歌声が聞こえた。総てが誤解であった。ちょうど恵美子の、日々谷公会堂公演の日、堀江は恵美子の前に現れた。万雷の拍手に迎えられて歌う恵美子の伴奏に、心をこめてピアノを叩く堀江だった。

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作品データ

製作年
1950年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1950年4月16日
上映時間
82分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社