タイロン・パワー
Walter_of_Gurnie
フォックスがイギリスの撮影所で製作した色彩歴史活劇で「海の男」のルイス・D・ライドン製作になる1950年作品。トマス・B・コスティン原作の冒険時代小説から「北西への道」のタルボット・ジェニングスが脚色、「砂丘の敵」のヘンリー・ハサウェイが監督に当たった。撮影は「黒水仙」のジャック・カーティフ、音楽は「陽気な幽霊」のリチャード・アディンセルの担当。主演はアメリカから「血と砂(1941)」のタイロン・パワー、「マクベス(1948)」のオーソン・ウェルズ、更にフランス映画「情婦マノン」のセシル・オーブリーが出演、以下イギリス俳優として「落ちた遇像」のジャック・ホーキンス、「地球の静止する日」のマイケル・レニー、「大いなる遺産」のフィンレイ・カリー、ハーバート・ロムらが出演している。
13世紀のイギリス。既にサクソン人がイングランドに来攻したノルマン人に征服されてから200年を経ていたが、レスフォード侯の庶子ウォルター(タイロン・パワー)はノルマン王に従うを潔しよしとせず、同志トリストラム(ジャック・ホーキンス)と共に果敢なレジスタンスを行なった。しかしそのため彼らは国外へ逃れなけらばならなくなり、東洋文化に関心を持つウォルターはトリストラムともども、シリアから中国へ向かう隊商に加わった。バイヤン(オーソン・ウェルズ)を長とする蒙古兵に警護された一行のなかに、蒙古王クビライに捧げられる女たちがいた。その1人、ハーフの娘のマリアム(セシル・オーブリー)は、脱走してイギリスに逃げ帰ることだけを念願としていたが、次第にウォルターに惹きつけられた。彼女はウォルターとトリストラムに脱走をすすめたが、ウォルターは承知せず、やむなく彼女はトリストラムと同行して隊列を脱した。さまざまな苦難の後、一行は中国へ到着、ウォルターは降服勧告の使者として宮廷に参じたが、捕らえられて図らずもマリアムらに会った。軟禁されている間、彼は火薬の製法、印刷技術などを学び、いよいよ脱出の決意をかためて、マリアム、トリストラムと手をたずさえて逃亡した。しかし途中でトリストラムは殺され、マリアムは再び捕らえられて、ウォルター1人帰還した。彼は功績により爵位を授けられたが、更にバイアンからの引出物として、彼はマリアムを得たのであった。
Walter_of_Gurnie
Bayan
Maryam
Tristram
King_Edward
Alfgar
Anthemus
Countess_of_Lessford
Mahmoud
Lu_Chung
Wilderkin
Simeon_Beautries
Friar_Roger_Bacon
Edmond
監督
原作
製作
撮影
音楽
音楽監督
美術
美術
編集
録音
特殊効果
音楽演奏
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