パイナップル・ツアーズ
パイナップル・ツアーズ
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パイナップル・ツアーズ

1992年4月25日公開、118分
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沖縄の離島を舞台に、個性的な住民達の珍騒動を描いたオムニバス。脚本は「はれ日和」(8ミリ)の真喜屋力が執筆。監督は真喜屋(第1話)、中江裕司(第2話)、當間早志(第3話)、いずれも自主映画出身で本作がデビューとなる。撮影は一之瀬正史がそれぞれ担当。

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ストーリー

1「麗子おばさん」アメリカ軍人の父、具良間島出身の母をもつオペラ歌手の麗子は原因不明の病気で声が出なくなり、娘の由美子と一緒に島に里帰りしてユタ(占い師)に占ってもらう。ユタによると病気の原因はアメリカ軍人だった父親がこの島に落とした不発弾らしい。早速、不発弾探しを始める麗子と由美子。ホテル建設を予定している島ではこの不発弾のうわさに大騒ぎ。だが、結局不発弾は見つからない。不発弾は島を開発から守る守り神でもあった。麗子は島に残ることになり、庭に集まった人達は彼女の声のない歌に聞き入るのだった。 2「春子とヒデヨシ」それから、数年後……。ヤマト(日本)からやってきた青年・ヒデヨシは、ひょんなことから島の娘・春子と子宝の神様シロミキヨにお参りするハメになる。だがその効果のほどを知らないヒデヨシは、連絡船かすみ丸の船長リンスケと相棒タルーにだまされて、満月の夜、春子を夜這いするハメに。それによって春子は妊娠し、2人は結婚させられることになる。何とか逃げ出そうとするヒデヨシだったが、島では2人の結婚に大騒ぎでなかなか逃げられない。そんな台風が過ぎた朝、春子は無事女の子を出産するのだった。 3「爆弾小僧」それから、また数年後……。パンク・バンド“爆弾小僧”を結成した幼なじみアキラと夏子は、島の問題児。なんとか島にホテルを建てたい日本のリゾート会社「富士菊ちょうちんグループ」から派遣された敏腕女性ディベロッパー、スギモトは島のどこかに埋まっている大型不発弾に1億円の懸賞金をかけた。アキラと夏子はロンドンへ行くため、その1億円の奪取作戦を開始するが、なかなかうまくいかない。そんな時、村役場に金があることを知った夏子は、ようやく1億円を奪い、小型飛行機で逃亡を図るが、飛行機は1億円を乗せたまま飛び立ってしまう。必死で飛行機を追うアキラと夏子、そしてスギモト。だが1億円はそのまま島の上空からバラまかれてしまうのだった。

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作品データ

製作年
1992年
製作国
日本
配給
スコブル工房
初公開日
1992年4月25日
上映時間
118分
製作会社
スコブル工房=パナリ・ピクチュアズ=琉映提携


[c]キネマ旬報社