シャーリー・テンプル
Priscilla_Williams
「テンプルちゃんのえくぼ」「テンプルちゃんの上海脱出」に次ぐシャーリー・テンプル主演映画で、「二国旗の下に」「男の敵」のヴィクター・マクラグレンが相手役を勤める。原作はルドヤード・キプリングの物語で「勝鬨」のアーネスト・パスカルが「彼女の戦術」のジュリエン・ジョゼフスンと協力脚色し、「男の敵」「虎鮫島脱獄」のジョン・フォードが監督に当たり、「テンプルちゃんの上海脱出」のアーサー・ミラーが撮影した。助演者は「小公子」C・オーブリー・スミス「密林の復讐」のジューン・ラング、「結婚劇場」のマイケル・ウェーレン、「15処女街」のシーザー・ロメロ、「小公子」のコンスタンス・コリア、「家族一連隊」のダグラス・スコット、「小都会の女」のウイリー・ファング等である。
幼いプリシラはお父さまが亡くなったので和解母親のジョイスと一緒に、未だ会ったことのない祖父に引き取られることになった。祖父は英国インド駐屯軍の司令官なので、母親はアメリカからはるばるとここを訪れた。途中の駅まで出迎えてくれたのは大男のマクダフ軍曹だった。馬車に乗って奥地へ出発しようとする時、原住民の酋長コダ・カーンが変装して武器を盗み出そうとしているのを発見され憲兵に捕縛された。その時カーンは首に掛けていたお守りを落としたのでプリシラはそれを拾っておいた。祖父は非常に厳格な軍人だったので、プリシラはお祖父様に気に入るために自分も軍人になろうと思った。彼女と仲良しになったブランディス中尉はマクダフ軍曹にプリシラを教育するように話した。プリシラと軍曹はすっかり仲良しになって彼は彼女に「ウィー・ウィリー・ウィンキー」と名をつけてくれた。一方ジョイスはブランディス中尉と恋に落ちる。ウィンキー兵卒は練兵場で皆を手こずらしてばかりいたが、カーンがここの牢に入れられたのを見て時々窓の外へ遊びに行った。原住民軍のスパイをしている下男は彼女を利用してカーンに密書を届けその夜舞踏会が開かれている間に突如襲撃した原住民軍はカーンを奪って逃げ出す。国境に暴動が起こってブランディス中尉とマクダフ軍曹は一隊を率いて討伐した。この戦で二人は共に傷つき、軍曹はプリシラに見守られつつついに息を引き取った。プリシラは幼心に英人とインド人の不和を嘆き、カーンに話せば双方の仲は良くなることだと思って夜中に一人で抜出そうとした。スパイの下男は直ぐプリシラをつれてカーンのところへ行く。原住民軍は人質を得て大喜びである。だが、城外へ到着した英軍は司令官発砲を禁じ、自ら単身でカーンを訪れた。プリシラは城門へ走り寄った。彼女の身を気使ったカーンは自軍の発砲を禁じ、プリシラの純情に打たれた両軍はついに血を見ることなく和解が成立した。そしてジョイスとブランディス中尉の上にも幸福な日が訪れたのであった。
Priscilla_Williams
Sergeant_MacDuff
Col_nel_Williams
Joyce_Williams
Coppy_(Lieut._Brandis)
Khoda_Khan
Mrs._Allardyce
Mott
Captain_Bibberbeigh
Mohammet_D_hn
Bagby
Major_Allardyce
Pipe_Major_Sneath
Elsie_Allardyce
Maj._Gen._Hammond
Mrs._Mac_Monachie
[c]キネマ旬報社