藤田敏八
物部守男
女の肌で温めた究極のぬる燗作りに命を賭けた居酒屋主人の愛と意地のドラマ。監督はこれが劇映画デビューとなる西山洋一。撮影を「したくて、したくて、たまらない、女。」の芦澤明子、照明を「Ｓｈａｌｌ Ｗｅ ダンス？」の長田達也、編集を「82分署」の神谷信武が担当。主演には藤田敏八と渡辺護という映画監督ふたりを配した異色のキャスティングである。なお、今作は92年に関西テレビで放映された『ドラマドス／ぬるぬる燗燗』（関西テレビ＝ディレクターズ・カンパニー）を映画化した作品。Ｒ指定。
ストーリー
物部の経営する居酒屋“物部屋”は、うまい燗酒と肴を出す店として繁盛していた。ところがある日、“夢殿”なる伝説のジプシー居酒屋が町に現れ、客を奪っていってしまう。あせった物部は、なじみの客・常田を伴って川原に店開きしている夢殿へ偵察に行くが、そこで出されたぬる燗のあまりのうまさに舌を巻いた。どうにかしてこのぬる燗の秘密を知りたいと思った物部は、夢殿のトラックをこっそり覗く。すると、そこでは夢殿の若い妻・澄代が特製のレオタードの中へ酒を流し込み、屈伸運動で上昇した肌の温もりで燗をつけていた。女の汗と分泌物が酒とまざりあって、なんとも言えない味を醸し出していたのを知った物部は、早速、特製のレオタードを作り、娘の麻美で実験してみる。その後、澄代が実は夢殿の娘で、夢殿自らが結婚することで処女を守らせていたと判明し、ぬる燗の秘密が処女の肉体にあったことを知った物部は、麻美に処女膜再生手術を施して、ぬる燗作りに成功した。一方、夢殿では自分をとっくりとしか思っていない夢殿に愛想を尽かした澄代が、見習いの新三と駆け落ちしてしまった。全てを失った夢殿は物部のぬる燗の噂を聞きつけ、物部屋にやって来る。澄代とはまた一味違った熟成味に、夢殿は敗北を認めた。麻美がアメリカ留学の夢を捨てきれずにこっそり家を抜け出したことを知らずに、物部は勝利の味に酔いしれる。
スタッフ
監督
西山洋一
脚本、音楽
島田元
原案
田中淳
原案
ひさうちみちお
製作
後藤功一
製作
春名謙一
撮影
芦澤明子
編集
神谷信武
照明
長田達也
録音
若林大記
助監督
七里圭
プロデューサー
生駒隆始
主題歌
大和屋竺
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1996年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 新東宝映画
- 初公開日
- 1996年2月24日
- 上映時間
- 71分
- 製作会社
- 新東宝映画作品
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
