宮内敦士
宮本武蔵
剣豪・宮本武蔵の若き日の姿を描くアクション時代劇。武蔵が生涯でたったひとり愛した女性とのエピソードに迫るなど、興味深い内容で描かれている。監督は演劇界出身でこれが劇映画デビューとなる野伏翔。脚本は野伏とプロデューサーの田久保正之、「エコエコアザラク」の武上純希の共同。主演は新人・宮内敦士と、「ガメラ2 レギオン襲来」の藤谷文子。
両親の仇である無二斎を倒し、激しい戦いのために自らも傷を負ってしまった武蔵は、偶然出会った赤髪という足軽崩れに助けられ、彼の故郷である壱岐の島へと渡った。ところが、その島は松浦党が裏で代官と通じて略奪の限りを尽くしている悲劇の島で、今日も生娘で異人とのハーフのさきが捧げものとして連れさらわれようとしていた。それを知った武蔵は松浦党の魔手から彼女を救い、一躍島の人たちから感謝と尊敬の目で見られるようになる。しかし、武蔵の存在がかえって松浦党の攻撃を大きなものにしてしまった。松浦党は島に総攻撃をかけ、村人が多数殺されて、前よりもひどい略奪が繰り返された。武蔵もまた松浦党の党首・斑によって大きな打撃を受ける。再び赤髪の手当を受けて復活した武蔵は、さらわれたさきを取り戻すために自らの技を鍛え直し、松浦党の本拠地へ乗り込んでいった。二刀流を編みだした武蔵は、松浦党との戦いに勝利し、さきも無事取り戻すことに成功する。さきと結ばれた武蔵は、松浦党と裏で手を結んでいた代官を倒すために再び剣を握り、代官の屋敷へ乗り込むと、見事に代官を討って取った。しかし、武蔵のように名声をあげようとして失敗した赤髪の死体を、さきは武蔵と間違えて自殺を図ってしまう。何も知らない武蔵は、さきと会うことが叶わず、ひとり玄海を渡って二度と壱岐を訪れることはなかった。佐々木小次郎との厳竜島の戦いは、それから9年後のことであった。
宮本武蔵
さき
赤髪
斑
平田無二斎
おきよ
留三
武蔵の母
武蔵の父
別所玄意
里長
岩風
武王
流星
斑鳩
隼人
監督、脚本
脚本
脚本、製作、プロデューサー
製作
撮影
美術監督
編集
照明
録音
アクション監督
選曲