ジェームズ・ギャモン
アル
砂漠に立つ寂れたカフェを舞台に、行き倒れになっていた日本人青年とカフェの日系女主人、老ボディガードらの出会いと交錯を、マフィアのボス殺しを巡る争いを軸に描くハード・ボイルド調のドラマ。オリジナル・ビデオ「タフ」でもコンビを組んだ原田眞人監督・木村一八主演による、オール・アメリカ・ロケ作品で、奥山和由製作総指揮により世界マーケットを目ざし、監督と主演、音楽以外は全てハリウッドのスタッフ、キャストにより作られたもの。
荒涼とした砂漠にポツンと立つ寂れたカフェ、デザート・ローズには、60代の無口な日系女主人のサリ・ハタノと車椅子の白人女性バーバラが暮らしていた。店にはカフェから少し離れた牧場に身を隠すマフィアのボス、ヴィターリのボディガードとして雇われたアルや若いモンタナ、ボーンズをはじめ、初老のインディアン・グリフや大リーグのスカウトを自称する中年男ハリーらが常連となって通っていた。ある日サリは教会からの帰り、砂漠のど真ん中で行き倒れになっている日本人青年ジローを見つけ、介抱する。ジローはやがて包丁を握るようになり、その特製料理はアルたちを堪能させた。そんな折り、アルの旧友ラティノ・スカーフェイスがカフェにいるアルを訪ねてくる。彼はアルが警護するヴィターリの命を狙ってやって来た殺し屋だった。スカーフェイスはアルに引退を勧めるが、彼はことわった。一方、ジローの日本食の評判を聞いたヴィターリの甥コズモは、サリとジローに牧場まで来てボスのために料理を作ってくれないかともちかける。サリは渋るが、ジローは意外にあっさりと承諾した。やがて晩餐の日がやって来た。ジローの料理はグルメのヴィターリをすこぶる喜ばせ、また彼に来てもらうことを強く望む。そしてジローは再びヴィターリの別荘へ赴いた時、アルを気絶させてヴィターリを刺殺した。彼こそハリーに雇われた殺し屋だった。ハリーの忠告に従い、ジローは黙ってこの町を去っていく。サリとかたぎになったアルは、ジローとの思い出を胸に今日も店を開けるのだった。
アル
ジロー
サリ・ハタノ
モンタナ
ハリー
グリフ
バーバラ
ボーンズ
スカーフェイス
フランコ・ヴィターリ
コズモ
教会の女
ルイジ
フレダ
ステイシー
牧師
監督、脚本、原案
脚本、編集
製作総指揮
撮影
撮影
音楽
美術
音響デザイン、音響デザイン
音響デザイン、音響デザイン
企画
プロデューサー
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