美しき豹
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美しき豹

1948年3月16日公開、87分
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「いつの日か花咲かん」「運命の暦」に次ぐ市川久夫の企画に、脚本は同じく「いつの日か花咲かん」の棚田吾郎、同じく監督は「花咲く家族」「幸福への招待」(新東宝)の千葉泰樹、いずれも「花咲く家族」以来の顔合せ。カメラは「蝶々失踪事件」の高橋通夫がそれぞれ担当する。「運命の暦」につぐ相馬千恵子に「愛情診断書」の花井蘭子「蝶々失踪事件」の岡譲二の二人は「命ある限り」(東宝)以来の顔合せ。その他河津清三郎、新人三枝陽子、船越英二が共演する。製作タイトル「女の家」。

ストーリー

退役軍人、防火群長の肩書きのあった北條克己はガンコおやじで通っていたが終戦となった今では四囲をはばかる隠居生活を送っていた。家には未亡人となった浪江と孫の寛一に一家の経済を支えているオールドミス博子の四人暮しだった。博子は青柳のヤミ会社社長秘書として、ほとんど会社の運営を一手に任せられた形で、敏腕な女秘書として相当な権力をもっていた。隣りの吉田さんの家では、やもめ生活の吉田は大和工業の資材課長をして居り、一人娘のみさをは近い内に結婚することになっていた。浪江は偶然にも吉田のところと知らずに就職し、次第に吉田に心ひかれるようになった。吉田からはっきり求婚されたとき、犬猿の間柄である克己と、しっとに満ちた博子の反対で、ついにその話はお流れとなってしまった。しかし博子の一時の金もうけの面白さに夢中であった期間はそう長くは続かなかった。警察に拘留されすっかりしょげ返った博子を迎えにきてくれたのは意外にも吉田だった。いかにがんこな病床中の克己にも吉田の好意のわからぬ訳はなく口ごもりながら吉田に「わしが好意をもったらどうします」とテレ臭そうにいうのだった。日曜の陽射しを浴びて人出の動物園を行くのはいうまでもなく、娘みさを夫婦と、吉田浪江に手をひかれた寛一のうれしげな姿だった。

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作品データ

製作年
1948年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1948年3月16日
上映時間
87分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社