監督
明治百年と北米移民百年を記念、南北アメリカ大陸を11万7千キロにわたって縦断し、アラスカからアルゼンチンまで、いたるところで活躍している日本人の姿をとらえた、きわめてスケールの大きい記録映画である。そこには、アラスカやカナダで資源の開発に努力している人もあれば、カリフォルニアで大規模な農業を経営し、ボリビアやブラジルで実権を握っている人もいる。というふうに、華々しい活動ぶりにたのもしいものが感じられる反面、人生の半ばで倒れた人たちがいることをも見せ、はなやかな面ばかりを強調していないことはよい。皇太子御夫妻のブラジル訪問で結んでいるのは、劇場での興行価値を考えたもっとも安全で強力な配慮といえるし、“文部省特選”にふさわしい要素でもあろう。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
スタッフ
監督
清水進
原案
大宅壮一
ナレーション
内藤武敏
製作
小山誠治
製作
徳永三千男
製作総指揮
中山正男
撮影
束原潔
撮影
小沢健次
撮影
大河内基夫
撮影
溝淵文雄
音楽
団伊玖磨
協力