片岡千恵蔵
大石内蔵助
東映の創立十周年記念映画。大佛次郎の原作を、「家光と彦左と一心太助」の小国英雄が脚色、「新吾二十番勝負」の松田定次が監督した。撮影もコンビの川崎新太郎。
五代将軍綱吉の治下。江戸市内各所に立てられた高札の、第七条「賄賂は厳禁のこと」の項が墨黒々と消された。この犯人とおぼしき浪人堀田隼人は、目明し金助に追われるが、堀部安兵衛の好意で救われた。赤穂五万石の当主浅野内匠頭は、勅使饗応役を命ぜられた。作法指南役の吉良上野介は、内匠頭が賄賂をしないので事毎に意地の悪い仕打をした。勅使登城の当日、度重なる屈辱にたえかね、松の廊下で上野介に刃傷に及んだ。内匠頭は切腹を命じられた。悲報は赤穂にとんだ。城代家老大石内蔵助を中心に総勢六十余名が殉死と決まった。上野介の長子綱憲を当主とする上杉家の家老千坂兵部は、上野介お構いなしという片手おちな幕府の処断を聞いて心痛した。兵部と内蔵助はかつての親友であった。兵部は清水一角に命じ、腕ききの浪人者を集め、上野介の身辺を守らせた。隼人も附人の一人となった。兵部は妹の仙に、内蔵助らの動静をさぐることを命じた。隼人も赤穂に赴いた。内蔵助は、殉死を誓った同志に仇討ちの意志を打開け、城を明渡した。内蔵助は京都山科に居を構え、祇園一力で遊蕩の日々を送った。妻子も離別した。そしりの中で、ただ一人兵部だけは内蔵助の心中を知っていた。内蔵助は立花左近と変名し、東下りした。三島の宿で本物の左近と会うが、彼の情ある計らいで事なきをえた。内蔵助は討入りを決意し、瑶泉院を訪れ言外に今生の別れをとげた。元禄十四年十二月十四日、大雪の中を本所松坂町の吉良邸に討入った内蔵助ら四十七士は上野介の首級をえた。引揚げる赤穂浪士たちを見送る人々の中に、兵部の姿があった。「やがてわしも死ぬ、大石とあの世で会うのが楽しみだ」とつぶやいた。そばには隼人への想いを抱いてたたずむ仙の姿があった。
大石内蔵助
脇坂淡路守
堀部安兵衛
浅野内匠頭
仙
お咲
桜
三島本陣の女中
あやめ
北の方(瑶泉院)
伝吉
大石主税
上杉綱憲
千代
おりく
楓
浮橋太夫
およね
立花左近
清水一角
片岡源五右衛門
堀部弥兵衛
多門伝八郎
吉良上野介
堀田隼人
干坂兵部
柳沢出羽守
松造
金助
左吉(蜘蛛の陣十郎)
武林唯七
猿橋右門
松前伊豆守
庄田下総守
伊達左京亮
藤井又左衛門
五兵衛
松原多仲
近松勘六
馬淵市之進
浅井彦十郎
大立目市左衛門
和久半太夫
曽根権太夫
原惣右衛門
大場源十郎
加兵衛
富蔵
小野寺十内
小林平八郎
片田勇之進
赤垣源蔵
清野蔵人
監督
原作
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音楽
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企画
企画
企画
スチル
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