アメリカ公演でも好評を博した安部公房スタジオ最後の演劇『仔象は死んだ』を再構成した映像作品。舞台からVTRへ、そして16ミリのフィルムへと変化させる過程で“イメージの展覧会”と称される原作に、新しいイメージが増幅していく。原作にある「白い布」が夢を見るイメージは、淀川長治に「この大胆な超大白布効果演出……その白布のあちこちがふくらんできて、とんがってきて……その先に小さな色ランプが光るとこれはもう幻覚だ。美術のマジックだ」と絶賛された。原作・脚本・監督のみならず、音楽も安部公房が担当。1980年12月1日(月)から9日(火)まで、池袋にあったStudio200にて、計12回の有料試写会が行われ、1971年に安部が原作・脚本・監督を務めた「時の崖」と併映された。
スタッフ
監督、脚本、原作、音楽、編集
安部公房
製作
久野浩平
製作
北崎たか子
撮影
佐々木俊幸
カメラ
湯本秀広
美術
安部真知
照明
河野竜夫
音声
三浦大和
音響
鈴木茂
効果
梅田堅
舞台監督
広瀬彩
企画
西武美術館
企画
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[c]キネマ旬報社