森山祐子
イリア
突如来襲した極悪宇宙人“ゼイラム”と、それを追って地球にやってきた女賞金稼ぎ、その戦いに巻き込まれてしまう二人の平凡な地球人が繰り広げる一夜の攻防戦を描くSFアクション。「未来忍者」の雨宮慶太監督の劇場映画デビュー作。91年東京国際ファンタスティック映画祭正式出品作品。
大宇宙の片隅のとある街、護送中の戦士が逃亡した。すかさずそれを追う兵士達。しかし、一瞬のうちに辺りは血の海になり、飛び散る腕、足、胴体……。ボロボロのマントを羽織った戦士の名はゼイラム、伝説の不死身のエイリアンだ。そのゼイラムが太陽系7番目の惑星、地球に逃げ込もうとしていた。当局からゼイラム逮捕を請け負った女バウンティ・ハンター“イリア”と相棒のコンピューター“ボブ”は、一足早く地球へ潜り込むが、未知の惑星で仕事をするには様々な掟がある。宇宙法に定める地球の文明度数は36/100。あらゆる活動の痕跡を残してはならないため、やむなく彼らは擬似空間=ゾーンをゼイラムの侵入進路に張り巡らすことにした。その中でなら地球人に気付かれずに奴と戦うことができるのだ。 物体転送機の準備は整った。しかし、イリアだけでなく、地球人の神谷と鉄平の二人も一緒にゾーンの中に転送されてしまう。時間がない! 二人を巻き込んだまま、ゼイラムとの熾烈な戦いの火蓋は切って落とされた!! 一歩も引かぬ構えで対峙するイリアとゼイラム。ありとあらゆる銃弾、砲弾を駆使した二人の気がぶつかりあうが、ついに弾が尽き、それぞれのエネルギーも切れてきた。目にも止まらぬスピードでゼイラムにパンチや蹴りを浴びせるイリアをもろともせず、反撃してくるゼイラム。ゼイラムの満身の力を込めた一撃がイリアの頭上に振りおろされようとした瞬間、イリアはボブの指示でゼイラムをフリーズ(セーブ)し、転送しようとするが、ゼイラムの手下のグロテスクな小怪物リリパットのせいでイリアだけが転送され、転送機も破壊されてしまう。 ゾーン内に取り残された鉄平、神谷の前に息を吹き返したゼイラムが襲い掛かる。転送機の修理には2時間、そしてゾーンはあと3時間で消滅してしまう。イリアは仕方なく事の成り行きを二人に説明し、彼らをゼイラムと戦わせることにする。そして、ようやくイリアの転送が成功。すかさず放ったイリアのバズーカがゼイラムの体を貫いた。燃え尽きてほとんど骸だけになりながらも、再び反撃を開始するゼイラム。ゾーンの残り時間はあと15分しかない。追い詰められたイリアは許可のないメティス砲を使うことを決意する。危機一髪のところで、メティス砲が命中。燃えカスとなったゼイラムだが、円盤状の頭蓋骨だけが焼け残った。証拠としてそれをセーブして転送。戦いは終わったかに見えたのだが……。
監督、脚本
脚本、原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
美術
編集
プロデューサー
プロデューサー