エリッサ・ランディ
Blossom_Bailey
「水曜日の恋」「原始人」のエリッサ・ランディが出演する映画で、相手役は「ニューヨーク・ハリウッド」「鏡の前の接吻」のフランク・モーガンと「ショウボート(1929)」「薫る河風」のジョセフ・シルドクラウトが勤める。原作はS・K・ローレンで「青空天国」「魔の海底」のジョー・スワーリングが脚色し「恋をしましょう(1933)」のデイヴィッド・バートンが監督し「青空天国」「十三日の殺人」のジョセフ・オーガストが撮影した。助演者は「明日の太陽」のドリス・ロイド、「419号室の女」のシャーリー・グレイ、「時計は踊る」のクララ・プランディック、サミュエル・S・ハインズ、ヘンリー・コルカー等である。
実業家ジョン・ハンター・イェーツは齡50に近づいてようやく人生は事業が全部でないことを感じ、音楽教師ズコウスキを雇ってピアノを習い始めた。しかしズコウスキはイェーツの音痴に見切りをつけて欧州へ去った。イェーツは会社を辞して欧州漫遊を思い立ったが、彼の妻は社交界を泳ぎまわるのに忙しく同行を拒絶した。その時イェーツは女優ブラッサム・ベイリーに興味を感じ、欧州行を申し込んだ。イェーツはパリでズコウスキに邂逅した。ズコウスキはブラッサムに惚れたが彼女はイェーツに悪いので肘鉄砲を食わせた。ニューヨークに帰ってからイェーツはブラッサムに別荘を建ててやり、後援して芝居にも出演させた。その頃ズコウスキはブラッサムを追って再び渡米してきていた。ブラッサムの相手役のことでも嫉妬に堪えないイェーツは彼女とズコウスキの仲に猜疑の眼を注ぐのだった。夫が家を外に女優と浮かれるようになってイェーツの妻は初めて自分が夫を愛していることを悟った。しかし彼女はこれは自分の過失と思って夫を責め立てはしなかった。ある日イェーツはブラッサムを訪れるのを跡を付けて行った。ズコウスキはブラッサムに求愛したが、彼女は彼を愛しつつもイェーツに済まぬからといってズコウスキを袖にした。それを立ち聞いたイェーツは年老いた自分が身を引くべきだと悟った。かくてイェーツはブラッサムときれいに切れ、再び事業界に帰った。そして家では愛に目覚めた妻がイェーツを待っていた。
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