KOKKURI こっくりさん(1997)
KOKKURI こっくりさん(1997)
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KOKKURI こっくりさん(1997)

1997年5月24日公開、87分、ホラー
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70年代に子どもたちの間で一大ブームとなった“こっくりさん”を題材に、現代の女子高生の不安定な内面を描くホラー映画。監督は数多くの成人映画で独自の世界を作り上げ、国内外で高い評価を受けている瀬々敬久。本作が初の一般映画となる。脚本は瀬々とたびたびコンビを組んでいる井土紀州との共同。撮影は「月とキャベツ」の上野彰吾が担当している。主演はファッション雑誌やCMモデルとして活躍中の現役女子高生で、本作が映画デビューとなる矢松亜由美。共演に「「物陰に足拍子」より MIDORI」の嶋田博子。

ストーリー

幼い頃に両親を亡くし、義理の姉・麻子と暮らしている女子高生の未央は、どこか冷めた雰囲気の同級生・比呂子に密かな恋愛感情を抱いていた。ある日、未央と比呂子は同級生の昌巳から“こっくりさん”に誘われる。女子高生DJのミチルが自らの恋愛やセックスについて語るラジオ番組で、「私の事を“こっくりさん”で占ってみて」と呼びかけたのだ。昌巳が結果を番組に送ると、家族構成も生まれた時間も正解だったが、もうすぐ18歳の誕生日を迎えるミチルの死が占いでは17歳と出る。こっくりさんに恋がかなうと告げられた比呂子は、昌巳の恋人・暁に告白した。動揺する未央に比呂子は、幼い頃仲の良かったミドリという少女が未央にそっくりだと語る。ミドリは比呂子が邪険に扱った翌日に、今は廃虚となっている社員住宅の風呂場で溺死していた。やがて、比呂子の恋心に気づいた昌巳は、再びふたりをこっくりさんに誘い、暁の好きな人を尋ねる。コインが“まさみ”となぞり、さらに暁と昌巳の将来には“はめつ”の文字が出た。その場から姿を消した比呂子は、街で知り合った卓也に処女を捧げ、行きずりの男に抱かれ続ける。しばらくして未央はミチルを演じているのが自分であり、ラジオ局に勤める姉が作り上げた虚像なのだと比呂子に明かした。比呂子は再び失踪し、暁と卓也が廃虚の近くで溺死する。そして、幼少時の自分に似た少女が未央の周りをうろつき始め、彼女は母が海で心中を図り自分だけが生き残ったこと、その同じ時刻に身代わりのようにミドリが死んだことに気づいた。誕生日の目前、未央は何かに導かれるように社員住宅の廃虚に向かい、そこでミドリに憑りつかれた比呂子に殺されそうになるが、未央は彼女への思いをぶつけ、唇を合わせた。

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作品データ

製作年
1997年
製作国
日本
配給
日活=エイチアールエスフナイ
初公開日
1997年5月24日
上映時間
87分
製作会社
日活=エイチアールエスフナイ(制作協力*日活撮影所)
ジャンル
ホラー


[c]キネマ旬報社