リキット・エックモンコン
Likit
現代タイを舞台に繰り広げられるアクション・コメディ。タイと日本の初の合作映画。監督・脚本はタイで活躍するタワン・チャンティマーで、本作が日本初紹介となる。製作はタイで映画製作にも参加する唐崎正臣、エグゼクティヴ・プロデューサーは本作は製作したアム アソシエイツ代表のメディア・プロデューサー、高野育郎。音楽はタイ人の人気グループ“カラワン”のリーダー、スラチャイ・ジャンティマトーンで、脇役で出演もしている。出演はタイのトップ俳優リキット・エックモンコン、日本のバンド“エレクトリック・グラスバルーン”のヴォーカリストで俳優の杉浦英治、実際にタイ北部山間部に住むアカ族出身である少女マリア・サマー、タイの人気タレントのアンカナ・ティムデーのほか、パントマイマーとして活躍し、「ワールド アパートメント ホラー」などの映画出演もある中村有志が悪役で登場。
バンコク。麻薬捜査官のリキット(リキット・エックモンコン)は、最近の外国人絡みの麻薬事件の増加を憂いていた。北部山間部、アカ族の村で、気ままな旅を楽しみ日本人青年、洋(杉浦英治)は、村の人々に歓待される。村長は洋に、アニュー(マリア・サマー)という少女をバンコクまで送っていってほしいと頼む。彼女は姉アミー(アンカナ・アムディー)の手伝いにいくのだという。象に乗っていざ出発するが、道に迷い、象に逃げられ、クン・サーと呼ばれる麻薬(ヘロイン)生産者たちに囲まれるわと散々。おまけに二人は言葉が通じないので、会話は勘違いの連続。その頃バンコクでは、麻薬組織内でのボスの交替劇が。頭のジョーを絞殺し、ボスになり代わった自身も中毒者のチュート(チューパン・ディッヤサラ)はなかなかの切れ者、リキットらの奮戦も及びはない。バンコクにようやくたどりついた洋とアシュー。ところが訪ねた先にアミーはない。旅の途中で知り合ったブローカー、スントーンに協力を求めるが、実はスントーンはポン引きで麻薬取引もやる小悪党。彼が経営する工場では、ぬいぐるみにヘロインを詰めて取引が行われていた。洋のすきをみて、アシューはスントーンに連れ去られ、得意先の日本人実業家、大崎(中村有志)に引き合わされる。そこには何とアミーが。彼女は大崎の愛人になっていたのだ。久しぶりの姉妹再会の食事の席。大崎は突然白い粉をアシューに注射。妹の体を売ったのはアミーだった。アシューの危機を知って大崎の元へ殴り込んだ洋は叩きだされるが、諦めず、再び乗り込んで今度は大崎に慰謝料を請求。表では優しき慈善家を装う大崎は、あっけなく金を払う。ところがアシューはスントーン一味に誘拐された。彼の狙いはアンカンの別名で手広く商売するアミーが持つ麻薬取引に絡む仕事の権利書。それを知ったリキットらはスントーンのアジトの工場へ。そこにはチュートもいた。激しい銃撃戦の末、リキットはチュートを倒し、組織を一網打尽に。だが、少女を慰みものにした大崎は?リキットらは保護動物の手長猿など動物にも目がない大崎の趣味につけこみ、まんまと彼も逮捕した。洋はアシューに慰謝料を渡す。アシューは村には帰らず、バンコクで生きると彼に言い、二人は別れた。看護婦への道を選んだアシューをリキットが見守る。数年後、アシューは実習生として麻薬病棟に配属される。そこには今はただの中毒者になって変わり果てた大崎がいた。
Likit
Yo(洋)
Ashu
Ami
Jerd
Chief
私服警官
大崎