監督、脚本
独創的な卓抜したアイデアで知られるアニメーション作家、ガリ・バルディン(41年生まれ)のアンソロジー。バルディンはモスクワ芸術座演劇学校出身の舞台俳優から転向し、連邦動画スタジオに所属。81年、『車道のおとぎ話』でデビュー。その後人形アニメを手掛け、カンヌ国際映画祭短編部門グランプリを受賞した「紆余曲折」(87)をはじめ、日用品を巧みに使用した奇想天外さを武器に、世界的に高い評価を受ける作家となった。
ストーリー
“粘土アニメーション”による、ボクシング試合の一幕。ボクサーの一挙手一投足、観客の一喜一憂が生々しく、伝わるさまは迫力十分。撮影はセルゲイ・フレーブニコフ、美術はI・レンニコワ、彫像はM・ミトリャ。86年ライプチヒ国際記録及び短編映画祭グランプリほか。