アンナ・パキン
Young Jane
自らの運命を切り開き、幾多の障害を乗り越えて幸せを掴み取った女性の姿を描く文芸メロドラマ。シャーロット・プロンテ女史の同名の名作長編小説、6度目の映画化。監督は「ロミオとジュリエット」「ハムレット」など文芸作品を数多く手掛けているフランコ・ゼフィレッリ。衣裳は「眺めのいい部屋」(アカデミー衣裳デザイン賞)のジェニー・ビーヴァンが担当。「小さな泥棒」「メルシー・ラ・ヴィ」のシャルロット・ゲンスブールがヒロインを演じ、「ピアノ・レッスン」の演技で11歳でアカデミー助演女優賞を受賞した名子アンナ・パキンがその幼年時代を演じる。共演は「ドクター」「スモーク」のウィリアム・ハート、「野生の夜に」ノマリア・シュナイダー、「ドライビングMISSデイジー」のジョーン・ブローライト、「フォー・ウェディング」のフィオナ・ショウ、「ハワーズ・エンド」のサミュエル・ウェスト、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名優ジョン・ウッド、スパーモデルのエル・マクファーソンほか。
幼くして両親を亡くしたジェイソ・エア(アンナ・パキン)は、叔母のリード夫人(フィオナ・ショウ)に引き取られるが、そこで叔母と従兄弟たちの冷たい仕打ちに合う。反抗的なジェインを持て余した叔母は、ローウッド事前寄宿学校に預ける。経営者のブロックハルーストは冷酷な人物で、生徒たちは過酷な日々に耐えていた。そんな中で、ジェインの唯一の味方は、女性教師のミス・テンプル(アマンダ・ロート)と同級生のヘレン・バーンズ(リアンヌ・ロウ)だった。だが、陰湿な仕打ちが元で、病弱なヘレンは死ぬ。ミス・テンプルの励ましを支えにローウッドでの10年間を耐え抜いて成長したジェイン(シャルロット・ゲンスブール)は、家庭教師の職を得て、ソーンフィールドに広大な屋敷を持つロチエスター卿の屋敷に向かった。卿が面倒を見ている10歳の娘アデール(ジョゼヌィーヌ・セッレ)の家庭教師となった彼女は、家事を取り仕切るフェアファックス夫人(ジョーン・プローライト)に暖かく迎えられた。壮大な屋敷、手入れのいい庭、清潔で美しい部屋、かわいい教え子…と、まるで夢のような待遇だったが、時折、時折、聞こえる不気味な笑い声が。フェアファックス夫人は使用人のグレイス・プールだと言う。そんなある日、ジェインは森の中で落馬した男を助けるが、その魅力的な男性こそ、当主ロチェスター(ウィリアム・ハート)だった。社交界の美しい女性たちには囲まれて暮らすロチェスターだったが、彼は次第に聡明なジェインにひかれていく。彼女の方でも、彼の粗野な態度の中に潜む孤独の影が忘れられない。そんなある夜、ロチェスターの部屋が火事になり、ジェインは彼の命をすんでのところで助けた。だが、彼女の恋心も、華やかな夜会でロチェスターと貴族の令嬢ブランシュが踊るのを見て、決して実らないものだと思い知らせれた。その夜、叫び声で目を覚ました彼女はロチェスターを手伝い、ナイフで刺されベットに横たわる見知らぬ男の傷の治療をした。数日後、ジェインは死の床に横たわる叔母リードを見舞い、父の弟がジェインを捜して財産を譲りたがっていたことを知らされた。ソーンフィールドに戻ると、アデールがパリの寄宿学校へ行くと言う。「もうわたしは必要ないのだ」と、言いようない寂しさに眠れず中庭を散歩するジェインは、ロチェスターに呼び止められてプロポーズされ、それを受ける。結婚式当日。弁護士がやって来て「この結婚は認められない。卿には妻がいる」と言う。そして、ナイフで刺されたあの男が続け、「私の妹バーサが彼の妻だ」と言い放つ。屋敷の最上階の部屋には髪を振り乱し、狂気にとらわれた女いた。彼女こそ、あの笑い声の主だった。ロチェスターは財産のために父と兄の策略で、3代にわたる精神病の家系を持ったバーサと結婚させられ、以来、15年間苦しみ続けて来た。ジェインは「行かないでくれ!」と言う彼の叫びを後に飛び出した。荒野をさまよった彼女は、牧師に救われて身を寄せる。だが、ある夜、闇の中から彼女を呼ぶ声を聞いた彼女はその声に導かれてソーンフィールドに戻った。ジェインは、失明したロチェスターと再会し、ようやく結ばれるのだった。
Young Jane
Jane Eyre
Rochester
Mrs.Fairfax
Miss.Scatcherd
Bertha
監督
脚本
原作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
音楽
美術
衣装デザイン
字幕
[c]キネマ旬報社