ポピュラー音楽にとどまらず映画音楽、実験音楽で現代の音楽シーンのなかで日本を代表するミュージシャン、坂本龍一の芸術とその素顔に迫るドキュメンタリー映画。元来はテレビ放映用に製作された作品。監督はフランスとアメリカでテレビを中心に活躍するエリザベート・レナール。音楽は無論坂本龍一本人の作品から、アルバム『音楽図鑑』の収録曲を中心に。出演は坂本と夫人の矢野顕子で、夫妻が自宅のピアノでYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の「東風(Tong-Poo)」を連弾で演奏する貴重な映像も含まれる。撮影はYMOの解散後、坂本が『音楽図鑑』をレコーディング中の1984年5月に東京で行われた。また坂本が音楽を担当し、準主演した大島渚監督の「戦場のメリー・クリスマス」、YMOの解散コンサートやプロモーション・ビデオからの映像が引用されている。ロッテルダム映画祭、第1回東京国際映画祭などで上映されて反響を呼んだ作品。クリス・マルケル監督「不思議なクミコ」と合わせて“東京タイムスリップ1964/1984:フランス人の見たトーキョー”の題で2本立て公開された。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。