デニス・リアリー
Johnny Crown
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。
父の日。ジョニー・クラウン(デニス・レアリー)と名乗る青年が、組織の一員フランク・ガヴィラン(ジョー・マンティーニャ)を呼び出した。7年前の今日、仲間の集うクラブを襲撃して、父を植物人間にして縄張りを奪い、自分を刑務所に送った裏切り者に復讐するとジョニーは語る。正体を明かさない謎の男リチャード・エセックスとその配下ネッド・リンチが標的だ。刑務所でサイコセラピストの資格を取得した彼は、ガヴィランにいちいち心理学的アプローチで迫る。疎遠になっていた恋人リア(アナベラ・シオラ)との仲を取り持つほか、実の父親のキャシディ(エイブ・ヴィゴーダ)と引き合わせたりするのだ。一方、この動きを聞いたネッド・リンチ(ラリー・ビショップ)は、身軽になるため恋人アンナ(トレイシー・ローズ)を射殺し、次いで植物人間のジョニーの父親の命も奪う。一方、エセックスの片腕という“トッド”を探すジョニー。“トッド”の正体は“笑うフィル”(ジミー・F・スキャッグス)だった。こうして彼らはアイススケート場に集結。フランクが主導権を握って、ネッド、“笑うフィル”に尋問していく。緊迫した状況の中、いつしか銃を互い向け合う4人。真相は、フランクこそエセックスで、彼は商売仲間だったジョニーの父を裏切ってはおらず、7年前の衝撃を実行した真に裏切り者はネッドだった。フランクとジョニーは同時に発砲。ネッドとトッドを射殺した。そこにはフランクの父が現れた。ジョニーはフランク父子を和解させた。復讐は終わったが、ジョニーとフランクの友情は続くだろう。
Johnny Crown
Frank Gavilan
Dr. Leah
Ned Lynch
Smilin' Phil Fox
Stan
Will Cassady
Anna
監督
脚本
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社