パン・ウンジン
301号室の女
拒食症の女性ライターと、その隣室に引っ越してきた過食症の離婚女性の衝突を描いた心理サスペンス。食べ物を通して女性の内面に切り込んだ意欲作。監督は本作が日本初ロードショー公開作品となるパク・チョルス。本作は監督12作目にあたる。主演は韓国最高の美人女優と言われ、映画やテレビで活躍するファン・シネ、そして演劇界出身でイム・グォンテク監督の『太白山脈』で映画デビューしたパン・ウンジン。95年度大鐘賞(韓国のアカデミー賞)で最優秀作品賞を受賞。
モダンなマンションの302号室に住む小説家志望のフリー・ライター、ユニ(ファン・シネ)は女性誌に恋愛コラムを書いているが、幼い頃に義父から受けた性的虐待により拒食症となり恋愛もできなかった。その隣室に離婚したばかりの女ソンヒ(パン・ウンジン)が引っ越して来る。ソンヒは料理が趣味で新居には大きなシステムキッチンを作ったが、結婚生活のストレスから過食症となっていた。ある日、ソンヒは得意料理のおすそ分けをするが、吐き気を催したユニはこっそり料理を捨てた。しばらくそんなことが続いたが、ユニの行為を知ったソンヒは激怒する。やがて、お互いの境遇を理解するようになった二人は奇妙な友情で結ばれるようになる。ソンヒはユニの拒食症を直そうと努力するが徒労に終わる。そして、お互いを救うために二人がたどり着いた結論とは、ユニを料理してソンヒが食べることであった。
監督、製作
脚本
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
美術
編集
衣装デザイン
メイク
字幕
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