デイヴィッド・アークエット
Dewey Riley
正体不明の殺人鬼が引き起こした連続殺人事件の顛末を描くホラー・サスペンス。最後まで結末が読めない展開、ホラー映画というジャンルに言及し再構築したシナリオ、恐怖と笑いをブレンドした演出の妙が見もの。神戸の小学生連続殺傷事件の影響で公開が延期になったのも話題に。幼い頃から恐怖映画マニアで、これが初の映画となる新鋭ケヴィン・ウィリアムソンの脚本を、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のウェス・クレイヴンが監督。製作は「KIDS」のケイリー・ウッズとキャシー・コンラッド、製作総指揮は「ゾンビ伝説」などクレイヴンのパートナーであるマリアンヌ・マッダレーナと、「イングリッシュ・ペイシェント」のボブとハーヴェイのワインステイン兄弟。撮影は「キングピン/ストライクへの道」のマーク・アーウィン、美術は「フェノミナン」のブルース・ミラー、編集は「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のパトリック・ルシアー、衣裳は「殺しの前に口づけを」のシンシア・バーグストロム、特殊効果は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のKNBエフェクツ・グループが担当。出演は「ザ・クラフト」のネーヴ・キャンベルとスキート・ウールリッチ、「ビューティフル・ガールズ」のデイヴィッド・アークエット、「マッド・ラブ」のドリュー・バリモアとマシュー・リラード、「エース・ベンチュラ」のコートニー・コックス、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のW・アール・ブラウン、「ラブINニューヨーク」のヘンリー・ウィンクラーほか。97年ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭グランプリと観客賞を受賞。
カリフォルニア州の田舎町ウッズボロー。ある夜、高校生ケイシー(ドリュー・バリモア)が恋人スティーヴと共に正体不明の犯人に惨殺された。翌朝、ケイシーの学校には警察や報道陣が詰めかけて大変な騒ぎになった。彼女のクラスメイトだったシドニー(ネーヴ・キャンベル)は忌まわしい記憶を呼び起こされて苛立つ。1年前、母親を何者かに殺されて以来、彼女は恋人のビリー(スキート・ウールリッチ)や友人たちと一緒にいても暗い気持ちになってしまう。おまけに芸能リポーターのゲイル(コートニー・コックス)がしつこくつきまとい、未だ心の傷が癒えていなかった。父の出張中、一人きりのシドニーの元に不審な電話がかかってきた。電話の声は「電話を切ると母親のように死ぬぞ!」と怒鳴った。その時、ハロウィンのマスクを被った犯人が家に侵入し、ナイフを手に襲ってきた。出口を塞がれ、追い詰められた時、間一髪、ビリーが現れて犯人は入れ違いに姿を消した。しかし、ビリーが落とした携帯電話と出現のタイミングのよさに、彼女は疑念を抱く。駆けつけた警察はビリーを容疑者として連行した。だがその夜、友人テイタムの家に身を寄せたシドニーに、全てを見透かしたかのような犯人からの電話がかかってくる。犯人はビリーではないのか? 彼女は再び言い知れぬ恐怖にとらわれた。事件以来、異常な興奮に包まれている学園で、犯人は大胆にもトイレに忍び込み、再びシドニーに襲いかかるが、やっとのことで逃げおおせた。神出鬼没の犯人に対し、警察は外出禁止令を敷き、休校も言い渡された。だが、逆にこの異常事態を楽しむ生徒たちは、休校記念パーティーを開催。テイタムに誘われたシドニーは、パーティー会場で釈放されたビリーに再会。互いのわだかまりも解け、シドニーは彼への信頼を取り戻す。一方、仲間たちは事件がまるで他人事であるかのように、ビールを飲み、ホラー・ビデオで盛り上がっていた。だが、犯人も会場に忍び込んでおり、一人また一人と犠牲になってゆく。レポーターのゲイルもシドニーを追ってやって来たが、彼女の相棒も姿なき犯人に殺された。テイタムも殺され、彼女の兄で保安官のデューイ(デイヴィッド・アークエット)も重傷を負った。やがて、シドニーにビリーがナイフを振りかざしてきた。犯行は驚くべきことに、ビリーと仲間のスチュアート(マシュー・リラード)の2人の共犯で、精神を病んでいる彼らはシドニーの母親や行方不明中の父親をも手にかけていた。彼らは、生き残りのシドニーとホラー・マニアのケニー(W・アール・ブラウン)を殺した後で自らを傷つけ、犯人は別にいるように見せかけようとしていた。あわやシドニーが毒牙に落ちようとした時、駆けつけたゲイルの拳銃が火を吹き、犯人たちは倒された。
Dewey Riley
Casey Becker
Sidney Prescott
Gale Weathers
Randy
Stu
Tatumn
Billy
Steve
Kenny
Principal Himbry
監督
脚本
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
特殊効果
特殊効果
字幕
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