ウォーレス・ビアリー
Zib_Bascomb
「悪漢の町」「バワリイ」のウォーレス・ビアリーと「緑のそよ風」「百万人の音楽」のマーガレット・オブライエンが主演する西部物。D・A・ロクスリーが書きおろしたストーリーをウィリアム・R・リップマンとグラント・ギャレットが脚色し、S・シルヴァン・サイモンが監督した。助演は「キャグニーの新聞記者」のマージョリー・メイン「ベニーの勲章」のG・J・キャロル・ナイシュ、「パーキントン夫人」の新人フランセル・ラファーティ、「荒野の決闘」のラッセル・シンプスン、マーシャル・トンプソン、ワーナー・アンダーソンその他で撮影はチャールズ・エドガー・シェーンバウムが監督した。1946年度作品
時は19世紀の末、悪漢バスコムの一味はワイオミング、ダコタ、ネブラスカの諸州を出没して悪事を働いたが、各州の警察当局は捕らえることが出来ない。頭目のズイッブ・バスコムは一度絞首刑にされようとして仲間にたすけられたしたたか者で、その時の縄傷が首に残っているのと、左利きであることとが特徴である。バスコムはバート・ヤンシイ、ジミー・ホールデンらの仲間と共にある町の銀行を襲った。ところが手下の一人が事前に捕らわれ、白状してしまったために、当局に待ち伏せされるジミーは心からの悪党ではないのでこの期に改心しようと逃げ出したが、ヤンシイに射たれ傷ついたまま逃げ去った。バスコムとヤンシイは命からがら山へ逃げ入り、翌朝2人はモルモン教徒の一隊と見つけ、自分たちも改宗者だといつわり、変名してその仲間に入れてもらう。バスコムはアビイ婆さんの孫娘エミイと仲好しになった。ある日人事不省になっていたジミイが倒れているのを美しいドーラが看護してやる。これが縁で2人は口には出さぬが愛し合う仲となる。教徒たちが教会建立用の金塊を持っていることをかぎつけたバスコムとヤンシイは、盗もうと思うが隠し場所がわからない。インディアンの言葉に通じているヤンシイは、道案内のインディアンに一行が河を渡るように導くよう頼みこんだ。河を渡ってぬれた荷物を乾かしているとき金塊が隊長のウォーカーの車にあることを2人は知った。河を渡るエミイは水中に落ちたがバスコムに助けられた。その夜熱を出したエミイをバスコムが看病しているすきを狙いヤンシイは一人で金塊を盗もうとしたウォーカーに発見されるとヤンシイはやにわに射殺してしまう。銃声を聞いてバスコムが駆けつけた時にはヤンシイは逃げ去ってしまった。翌日ヤンシイにそそのかされたインディアンが来襲した時、バスコムは囲みを破り近くの営に軍隊の救援を求めた。軍隊の出動で教徒たちは救われ、バスコムはヤンシイを射殺した。軍隊と共に来た警官フルトンは、首の傷でバスコムの正体を知り逮捕する。しかしフルトンのなさけで、バスコムは罪人としてでなく親切な小父さんとして、エミイに別れを告げた。そして犯した罪をつぐなうへくバスコムは、静かに立ち去ったのである。
Zib_Bascomb
Emmy
Abbey_Hanks
Bart_Yancey
Dora
Jimmy_Holden
Elish_Walker
Ruther_Mason
John_Fulton
Annie_Fremont
Tillie_Lovejoy
Lucy_Lovejoy
Hannah
Governor_Winton
Elder_Moab_McCabe
監督
脚本
製作
撮影
音楽
編集
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社