リー・パオティエン
リー・ハオミン
離婚を決めた夫婦と、妻の妹の三角関係を描いたドラマ。監督は若手劇作家フェイ・ミンで、彼の集大成ともいえる戯曲の映画化。共同監督に中国エンターティメント映画の俊英ワン・ロイ。主演の姉妹にニューヨーク在中のカイ・コー、香港スター・チャンネルのキャスターのチャン・ユアン。共演は『舞台女優』『菊豆』のリー・パオティエン。
ホイ(カイ・コー)は夫ハオミン(リー・パオティエン)と離婚することに決めた。ハオミンが突然作家になると宣言し、仕事を辞めてしまったからだ。取りあえず息子トントンを抱えたホイは売り出し中のダンサーの妹ホン(チャン・ユアン)と部屋を交換することにした。ある晩、ホンがパーティーを開いたため、部屋に入れなくなったハオミンは、ホイを訪ねる。復縁をせがむハオミンだが、きっぱりとホイは断った。ようやく新聞のコラムに採用されるハオミンだが、ホンが恋人を連れてきたため、またもや夜の街へ。そこで焼餅を焼いているホイに出会う。トントンの学習費のために夜もこうして働いているのだ。貯金通帳を渡すハオミン、これで無一文になった。ダンサーとしての挫折、妊娠したホンは堕胎をせまる恋人と喧嘩、ハオミンは傷ついたホンを慰めた。そんな優しいハオミンに恋心を抱いたホンはホイに本心を打ち明けるのだった。ハオミンも、またホンを愛していた。そんな気持ちで書き上げた小説が話題になり、祝杯の勢いでハオミンとホンは愛し合うようになった。三人で話し合いが持たれる。毅然とその場を立つホン、その後を追うハオミン。一人残されたホイの中で何かが弾けた。
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