ジョン・ハート
ジャイルズ・デアス
米国の10代の美男スターに恋した初老の英国人作家の姿を描いたラヴ・ストーリー。監督・脚本は新鋭リチャード・クウィートニオスキー。製作はスティーヴ・クラーク=ホールとクリストファー・ジマー。原作はギルバート・アデアの同名小説(邦訳・角川書店)。撮影はオリヴァー・カーティス。音楽はリチャード・グラスビー=ルイス。美術は「シャイン」のデイヴィッド・マクヘンリー。編集は「スウィート ヒアアフター」のスーザン・シップトン。衣裳はアンドレア・ゲイラー。出演は「デッドマン」のジョン・ハート、『ビバリーヒルズ青春白書』のジェイソン・プリーストリー、『Boogie's Dinner』のフィオナ・ロウイ、「スリーメン&リトルレディ」のシーラ・ハンコックほか。
初老の英国紳士デアス(ジョン・ハート)は、世の中の尊敬を集める小説家だ。そんな彼が、ある日、珍しくロンドンの町中へ外出すると、とある映画館で、敬愛する文豪E.M.フォースター原作の文芸映画が上映されていた。入場した彼は間違えて別の劇場に入ってしまう。上映作品は、アメリカの下品なティーン映画「ホットパンツ・カレッジ2」であった。憤慨し、映画館を出ようとしたデアス。しかしその時、スクリーンに映っていたアイドル俳優ロニー(ジェーソン・プリーストリー)の姿が目に入り、彼はその美しい容姿に一目ぼれ。それ以来、デアスはロニーに熱狂、ビデオからアイドル誌まであらゆるロニー情報を集めまくった。やがてアメリカの若者文化にもすっかり精通するようになったデアスは、高まる恋心を抑え切れず、ついにロニーの住むアメリカ、ロングアイランドヘと旅立った。そこで幸運にもデアスは、ロニーの恋人であるオードリー(フィオナ・ロウイ)と仲良くなることができた。デアスはオードリーの機嫌を取るためにロニーの演技を絶賛し、そのロニーとも無事対面、“親切な紳士”として次第に仲を深めていった。だがそれだけでは満足できないデアスは、ある日、ロニーに恋心を率直に打ち明けてしまう。当然、ロニーはそれを拒否した。失意のうちにイギリスヘ帰国するデアス。彼は思いのたけを長々と綴った手紙を、ロニーに向けてファックスするのだった。
ジャイルズ・デアス
Ronny
Audrey
Mrs.Barker
Irving
Henry
監督、脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
[c]キネマ旬報社