モーリス・ディーン・ホワイト
Quentin
謎の立方体空間から脱出を図る男女の姿を描いた異色サスペンス。監督は「JM」に絵コンテライターとして参加した経歴を持つカナダの新鋭ヴィンチェンゾ・ナタリで、自らの短編『Elevated』(日本未公開)をベースに長編劇映画デビューとなる本作を撮り上げた。立方体空間の造形は、CGを「ミミック」「スポーン」のC.O.R.E.デジタル・ピクチャーズ、特殊効果監督をボブ・マンローとジョン・マリエラ、美術をダイアナ・マグナスがそれぞれ担当。脚本はナタリ、アンドレ・ビジェリック、グレイム・マンソンの共同。製作はメーラ・メーとベティ・オァー。製作総指揮はコリン・ブラントン。撮影はデレク・ロジャース。音楽は「私は人魚の歌を聞いた」のマーク・コーヴェン。編集はジョン・サンダース。出演は『ジャッジメント』(V)のモーリス・ディーン・ホワイト、『プロムナイト4』(V)のニコール・デボアー、「スキャナーズ2」のデイヴィッド・ヒューレット、「クラッシュ」のニッキー・ガーダグニーほか。
ある日突然、立方体の部屋の集合体である異空間に、理由も不明なまま閉じ込められた人々。警察官のクエンティン(モーリス・ディーン・ホワイト)をリーダーに、数学を専攻する少女レヴン(ニコール・デボアー)、中年の女医ハロウェイ(ニッキー・ガーダグニー)、この建造物の実体を知らされぬまま外壁だけを設計させられたというワース(デイヴィッド・ヒューレット)らが脱出を図る。彼らは各部屋の面ごとに6つあるハッチを通って移動しながら出口を探すが、まず有名な刑務所脱獄犯レン(ウェイン・ロブソン)が仕掛けられたトラップの餌食に。途中、精神障害者の青年カザン(アンドリュー・ミラー)が加わり、レヴンが安全な部屋を確認する法則を発見。彼らはようやく外壁まで到達するが出口はない。焦燥の中、クエンティンは仲たがいしたハロウェイをひそかに始末、レヴンだけを連れて行こうとしてワースと争う。さらに、いつの間にか彼らは出発地点の部屋に戻ってしまっていた。戦慄する彼らだが、ここでようやく部屋の謎が解ける。元々いた場所は立方体の中に存在する巨大な船橋を一定の時間ごとに移動しており、そこに戻ることができれば、出口が見つかるはずなのだ。その法則を解く因数の数は計算機なしには解けないはずだったが、なんと実は天才的な計算能力を持っていたカザンのおかげで一同はいよいよ脱出を開始。凶暴さを増すクエンティンを置き去りにしてようやく太陽射す出口にたどりついた3人。だがそこでレヴンは追いついたクエンティンに殺され、ワースはカザンだけを脱出させてクエンティンを道連れに果てた。光の中、カザンは歩み出す……。
Quentin
Leaven
Holloway
Worth
Kazan
Rennes
Alderson
監督、脚本
脚本
脚本
製作
製作
エクゼクティブ・プロデューサー
撮影
音楽
美術
編集
特殊効果監督
特殊効果監督
CG製作
字幕
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