シルヴェスター・スタローン
Sheriff Freddy Heflin
警官の町という特殊な共同体内部の腐敗を描いた社会派ドラマ。監督・脚本は『君に逢いたくて』(V)のジェームズ・マンゴールド。製作は「スウィンガーズ」のケイリー・ウッズ、キャシー・コンラッド、エズラ・スウェルドロウの共同。製作総指揮は「ハッピィブルー」のボブとハーヴェイのワインステイン兄弟、メリル・ポスターの共同。撮影は「アメリカの災難」のエリック・アラン・エドワーズ。音楽は「ゲーム」のハワード・ショア。美術はレスター・コーエン。編集はクレイグ・マッケイ。衣裳はエレン・ルッター。出演は「デイライト」のシルヴェスター・スタローン、「バッド・デイズ」のハーヴェイ・カイテル、「乱気流 タービュランス」のレイ・リオッタ、「スリーパーズ」のロバート・デ・ニーロほか。
ニューヨークに隣接した小さな町ギャリソン。住人のほとんどはNY市警の警官で、「コップランド」と呼ばれている。フレディ(シルヴェスター・スタローン)は平穏なコップランドの保安官としてくすぶった日々。ある夜NYとギャリソンを結ぶ橋の上で警官バビッチ(マイケル・ラパポート)が誤って黒人を射殺する事件が発生。甥であるバビッチをかばうために、ギャリソンの創始者レイ(ハーヴェイ・カイテル)は仲間たちと共謀して擬装工作。罪の意識にさいなまれたバビッチが橋から身を投げ自殺したと見せかけて密かに匿ったのだ。次の日、レイの乗る車と知らずにスピード違反で職務質問したフレディは町の顔役である彼をいつも通り見逃したが、車内に自殺したはずのバビッチが乗っているのを見てしまう。疑惑の多い事件にとうとう警察の内部監察部が動き出した。調査官モー(ロバート・デ・ニーロ)は警察学校時代のレイの同級生。背後にはマフィアと馴れ合うコップランド全体の腐敗があると睨んだ彼は、保安官事務所を訪れてフレディに協力を要請するが、フレディは仲間たちを裏切る証言はできない。マフィアの大物の裏工作で内部捜査は打ち切られた。そんな中、フレディの唯一の友人フィッギス(レイ・リオッタ)が酒場でレイと激しく口論。数日後、フィッギスの家が全焼し、同棲していた彼の恋人が死亡する。フレディはレイたちを疑う。バビッチの葬儀が行われたが彼が生きていることはコップランドの住人たちにとって公然の秘密だった。バビッチはどこか別の土地で再出発するつもりだったが、レイはマフィアのボスに命じられ彼を殺そうとするが、バビッチは逃げ出す。レイの計画が少しずつ狂い始めていた。彼らの邪魔をした警官がまた不審な死に方をする。フレディはやっと意を決し内部監査部に出頭して告発しようとするが、モーは「すでに捜査は打ち切られた」と相手にしない。彼はフレデイが何か行動を起こすのを待っていたのだ。監査部の捜査ファイルを盗んできたフレディは、レイたちの過去の悪行や麻薬取引を見逃す見返りにマフィアから融資を受けてコップランドが発展してきたことを知り愕然とする。さらに彼はフィッギスが保険金欲しさに自ら火事を起こしたことにも気づき、とうとう腐敗しきったコップランド全体を敵に回す決意をした。バビッチを見つけて連行したフレディにレイの仲間たちが襲いかかる。利き耳を撃たれたフレディは無音の世界の中、バビッチが連れ去られたレイの家に討ち入りする。レイたちを射殺したフレディだが、彼も無傷ではいられなかった。危機を救ってくれたのはフィッギスだった。数カ月後、聴力が戻りまた元の平凡な保安官勤務に戻ったフレディの顔には満ち足りた表情があった。
Sheriff Freddy Heflin
Ray Donlan
Gary Figgsy Figgis
Moe Tilden
Joey Randone
Deputy Cindy Bretts
Jack Duffy
Murray Babitch
Liz Randone
Detective Carson
Deputy Bill Geisler
Rose Donlan
Leo Crasky
監督、脚本
製作
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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