ヴァネッサ・レッドグレイヴ
Mrs. Clarissa Dalloway
老いや死を意識し始めた女性の心の移ろいを描いた一編。20世紀を代表する女性作家ヴァージニア・ウルフの長編小説『ダロウェイ夫人』の映画化。監督は「アントニア」でアカデミー外国語映画賞を受賞したマルレーン・ゴリス。脚本は舞台女優としても有名なアイリーン・アトキンス。製作はリサ・カテセラス・パレとステファン・ベイリー。製作総指揮はクリス・J・ボール、ウィリアム・タイラー、サイモン・カーティス、ビル・シェパード。撮影はスー・ギブソン。音楽はイロナ・セカス。美術はデイヴィッド・リチェンズ。編集はミヒャエル・ライヒヴァイン。衣裳はジュディー・ペッパーダイン。主演は「ディープ・インパクト」のヴァネッサ・レッドグレイヴ。共演は「デビル」のナターシャ・マケルホーン、「英国万歳!」のルパート・グレイヴス、「魅せられて四月」のマイケル・キッチン、「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」のアラン・コックス、「ジャングル・ブック」のリナ・ハーディ、「エレファント・マン」のジョン・スタンディングほか。
1923年6月。下院議員夫人クラリッサ・ダロウェイ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、自宅で催す夜会のための花を買いに行く間、青春時代の恋人ピーター・ウォルシュ(アラン・コックス)のことを思い出していた。彼女はロマンティックなピーターではなく、今の夫リチャード・ダロウェイ(ジョン・スタンディング)との平穏な人生を選んだことが正しかったのかと自問する。一方、通りでは退役軍人の青年セプティマス・ウォレン・スミス(ルパート・グレイヴス)が戦争神経症による幻影に苦しんでいた。クラリッサは彼の姿を目撃する。そして帰宅したクラリッサは、自室で30年前の青春を再び思い出す。その夏クラリッサは、親友サリー・シートン(リナ・ヘディー)や、ピーターと、古い慣習にとらわれない自由な精神の日々を過ごしていた。そこへ後から現れたのが、平凡な安らぎを与えてくれる若き日のリチャード(ロバート・ポータル)だったのだ。あれから30年。クラリッサは50歳を越えていた。そんな時、突然インドに行っていたピーター(マイケル・キッチン)が5年ぶりに帰国し、クラリッサのもとに訪ねてきた。ピーターは人生に失敗して絶望しており、今はインド人の人妻との不倫問題で悩んでいる。クラリッサは複雑な気持ちになった。そして夜、クラリッサの自宅でパーティーが催された。彼女は夫リチャードと大勢の客人を迎える。その中には今や5人の子持ちである旧友サリー(サラ・バデル)や、ピーターの姿もあった。始めは乗り気でなかったクラリッサも、徐々にパーティーを楽しみ始める。そこに、通りで目撃した青年セプティマスが飛び降り自殺したというニュースが彼女の耳に飛び込んできた。クラリッサはバルコニーに出て、青年の死について思いをめぐらせた。そして彼女は思索の末、生きる気力を取り戻すのだった。
Mrs. Clarissa Dalloway
Young Clarissa
Septimus Warren Smith
Peter Walsh
Young Peter
Lady Rosseter(Sally Seton)
Young Sally
Lucrezia Warren Smith
Hugh Whitbread
Young Hugh
Elizabeth Dalloway
Miss Kilman
Richard Dalloway
Young Richard
Sir William Bradshaw
Lady Bruton
監督
脚本
原作
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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