イーキン・チェン
タンゴ
仮想現実システムをめぐる若き頭脳チームと国際テロリストの死闘を描くアクション。監督は「レッド・ブロンクス」など本作を製作したジャッキー・チェン(「ラッシュアワー」)作品の撮影監督ジングル・マーで、彼の監督第1作。音楽のピーター・カム、アクション監督のトン・ウェイは「ダウンタウン・シャドー」のスタッフ。出演は「欲望の街」シリーズのイーキン・チェン、「世界の涯てに」のチャン・シウチョンとケリー・チャンほか。
タンゴ(イーキン・チェン)とC.S.(チャン・シウチョン)、ブルー(ケリー・チャン)の3人は、米国のCIA開発による、最強戦士育成ための仮想現実戦闘システム“⊆V.R.‰ヴァーチャル・リアリティ・ファイター⊇”の研究に関わっていた。C.S.は結婚を控え、タンゴとブルーも将来を誓い合う仲だったが、そんな彼らの幸せを凶悪な国際テロリスト、エイリアン(テレンス・イン)が引き裂く。C.S.の花嫁を惨殺し、ブルーを誘拐したエイリアンに対してふたりの男は復讐を決意、自らをV.R.の実験台にして最強の戦士に生まれ変わった。テロリストたちを倒し、ブルーを救出したふたりだが、なんとV.R.の幻覚の副作用でC.S.は突如凶暴化、彼が放った銃弾がブルーの命を奪った。我に返ったC.S.は姿を消す。タンゴは悲しみに暮れるが、エイリアンによるV.R.のデータと衛星放送を利用し人類暴動化作戦の陰謀を知り、彼は仇敵と親友を相手に最後の戦いに挑むのだった。
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