大城美佐子
島袋つる
沖縄を舞台に、映画製作に挑む母子の姿を現実と虚構、現在と過去を交えて描くドラマ。監督は「もしもしちょいと林昌さんわたしゃアナタにホーレン草 嘉手苅林昌唄と語り」の高嶺剛。脚本は、高嶺監督と仲里効の共同。撮影を「嘉手苅林昌唄と語り」平田守が担当している。主演は、沖縄民謡歌手でもある「嘉手苅林昌唄と語り」の大城美佐子と新人の宮城勝馬。VTR作品。ビデオプロジェクターによる上映。
ストーリー
別れた男から逃亡中の琉球民謡歌手の島袋つるは、ある日、「ラブーの恋」と題された一冊のシナリオを拾う。それは、メカルという映画監督が執筆した”沖縄の過ぎ去りし日を懐かしみながら未来を言い当てるＳＦ映画”であった。しかし、当のメカルは製作資金をギャンブルで使い果たし、今はチキュウギシリアゲ蟻の研究に夢中で台湾に渡ってしまう。そこで、つるは息子のヘンリーと共に「ラブーの恋」を映画にしようとカメラを回し始めるのだった。映画の主人公・ジェームズは、高等弁務官を父親に持つハーフである。60年代の終わりにアメリカへ留学した彼は、実は父親が反米活動家であったことという事実を知ってしまったが為に、記憶を抹殺されて強制送還。以来、体に放った火を人々に売って歩くようになるのだが、再会した母親と入水自殺してしまう。自らもハーフであるヘンリーは、そんなジェームズと自分をダブらせるようになり、それにつれて映画と現実もマチブイ（混乱）していく。やがて、映画はタルガニー一座の芝居と一緒に”連鎖劇”として公開され、好評を博すのであった。
キャスト
島袋ヘンリー
宮城勝馬
『ラブーの恋』のジェームズ
當間美恵蔵
山城画伯
平良進
『ラブーの恋』連鎖劇のジェームズ
平良とみ
『ラブーの恋』連鎖劇のジェームズの母
嘉数好子
『ラブーの恋』連鎖劇の地謡
親泊仲真
メカル監督
津波恒徳
『ラブーの恋』の国吉先生
カッチャン
『ラブーの恋』のウーマク
金門王
台湾の歌手
李炳輝
台湾の歌手
兼嶋麗子
『ラブーの恋』連鎖劇のオペラ歌手
李偉
汀州路のおじさん
小城宗一朗
アクションペインター
照屋林房
『ラブーの恋』連鎖劇の地謡
小波本直俊
『ラブーの恋』連鎖劇の地謡
根川清義
『ラブーの恋』連鎖劇の区長
知念ウトゥ
映画職人のおばあさん
山川宗信
山羊を持つ農夫
福地正治
山羊を持つ農夫
田仲康博
少年志願兵の教官
ラッキー・ラーキン
ジェームズの声
ドン・ベンジー
Ｂ52のパイロットの声
中村晋子
少年撮影隊の声
金城みつき
少年撮影隊の声
仲里淳
少年撮影隊の声
スタッフ
監督、脚本
高嶺剛
脚本
仲里効
撮影
平田守
音楽
上野耕路
美術
ムラギレマナヴ
編集
鵜飼邦彦
衣裳
宇栄原麻美
録音
備瀬哲
録音
松田直人
助監督
寺山偏陸
美術設計
親泊仲真
スチール
桑本正士
制作
中村晋子
制作協力
チャン・ホアクン
制作協力
倪重華
市民プロデューサーシステム
小川孝雄
市民プロデューサーシステム
中原省五
市民プロデューサーシステム
成合一康
市民プロデューサーシステム
岡本浩
市民プロデューサーシステム
馬場充子
市民プロデューサーシステム
禰屋順一
市民プロデューサーシステム
大西一光
市民プロデューサーシステム
守屋一二三
市民プロデューサーシステム
今野ゆき
市民プロデューサーシステム
春田実
市民プロデューサーシステム
山口雅人
市民プロデューサーシステム
溝川義文
市民プロデューサーシステム
仲地宗輝
市民プロデューサーシステム
鎌倉行浩
市民プロデューサーシステム
金澤伸昭
市民プロデューサーシステム
万波成夫
市民プロデューサーシステム
行本博恵
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1999年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 市民プロデューサーシステム
- 初公開日
- 1999年8月21日
- 上映時間
- 85分
- 製作会社
- 市民プロデューサーシステム作品
[c]キネマ旬報社
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