ティム・ロス
Novecento
豪華客船の上で生まれ育ち、一度も船を降りなかった天才ピアニストの一生を描いた感動作。アレッサンドロ・バリッコの同名戯曲(白水社刊)を、「明日を夢見て」のジュゼッペ・トルナトーレの監督・脚本で映画化。製作は『Figlio di Bakunin』のフランチェスコ・トルナトーレ。製作総指揮はマルコ・シミッズと「クンドゥン」のローラ・ファットーリ。撮影は『カリブは最高!』(V)のラヨシュ・コルタイ。音楽は「ブルワース」の巨匠エンリオ・モリコーネと「風が吹くとき」のロジャー・ウォータース。美術はフランチェスコ・フリジェリ。編集は「明日を夢見て」でもトルナトーレと組んだマッシモ・カグリア。衣裳は「アンナ・カレーニナ」のマウリツィオ・ミネロッティ。特殊効果監修はデイヴィッド・ブッシュ。出演は「ライアー」のティム・ロス、「エンド・オブ・バイオレンス」のプルート・テイラー・ヴァンスほか。2020年8月4Kデジタル修復版公開(配給:シンカ)
時は1900年。多くの移民たちをアメリカに運ぶ豪華客船ヴァージニアン号。黒人機関士ダニー(ビル・ナン)は、ダンス・ホールのピアノの上に置き去りにされた赤ん坊を見つける。ダニーはその子を1900(=ナインティーン・ハンドレッド)と名付けた。ダニーが事故で死んだ後も、一度も船を下りず船底で育った。彼はある日、船内のダンスホールで音楽に魅了され、ピアノに向かい、ピアニストとしての天才的な才能を開花させた。27年にバンドのトランペッターとしてやってきたマックス(プルート・テイラー・ヴァンス)も彼の弾く美しい音楽に魅せられていった。あるレコード会社の男が彼の演奏をレコード録音するために乗船した。録音機を前にしぶしぶと弾き始めた彼は、ふと窓越しに美しい少女を見て、彼女を思うかってないほど感動的な音楽を奏でた。彼は彼女にレコードを渡そうとするが、ごったがえす群衆の渦に引き離されてしまう。その数年後、「いつか訪ねて来て……」と言い残した彼女に会うため、彼は船から下りる決心をする。盛大な見送りを受けるが、タラップの端まで降りたところで結局陸地には下りず、彼は船に逆戻りしてしまった……。1946年。彼の思い出を語っていたマックスは、第二次大戦下で酷使され、老朽化したヴァージニアン号が沖で爆破されようとしていることを知り、港へ駆けつける。マックスは蓄音機と思い出のレコードを片手に、錆び付いたヴァージニアン号に乗り込むと、そこには彼の姿が。船を降りるよう説得するマックスだったが、彼は船とともに生涯の幕を閉じることを選んだ。港から爆破される船を見つめるマックスには、彼の奏でるメロディが聞こえてくるようだった。
Novecento
Max
The Girl
Danny Boodmann
Matress maker
Music Store Owner
Harbor Chief
Mexican Machinist
Jelly Roll Morton
Farmer
Musician
Sergente
Musician
監督、脚本
原作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
音楽
美術
衣装デザイン
特殊効果監修
編曲
字幕
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