タンディ・ニュートン
Shandurai
住みこみの黒人女性に恋した英国人音楽家の、プラトニックな愛を綴ったロマンス。監督は「魅せられて」のベルナルド・ベルトルッチ。脚本はジェイムズ・ラスダン原作の短編を基に「ハイシーズン」のクレア・ペプローとベルナルド・ベルトルッチが執筆。撮影は「夜ごとの夢~イタリア幻想譚」のファビオ・チャンケッティ。音楽は「心のおもむくままに」のアレッシオ・ヴラド。美術は「魅せられて」のジャンニ・シルヴェストリ。衣裳は「ライフ・イズ・ビューティフル」のメトカ・コジャク。出演は「ミッション・インポッシブル2」のサンディ・ニュートン、「ビッグ・リボウスキ」のデイヴィッド・シューリスほか。
アフリカ人のシャンドライ(サンディ・ニュートン)は、政治活動をしていた夫が逮捕された後イタリアに渡り、音楽家キンスキー(デイヴィッド・シューリス)の掃除係として住みこみで働きながら医大に通っていた。ある日、シャンドライはクローゼット代わりに使っているリフトの中から疑問符の書かれた五線譜を見つける。リフトはキンスキーの部屋とつながっており、その後もリフトを通じランの花や指輪が贈られ続けた。戸惑ったシャンドライが指輪を返しにキンスキーの部屋に行くと、今度はプロポーズされてしまう。言葉は交わさなかったが、キンスキーは彼女の働きぶりに好意を抱いていたのだ。シャンドライは思わず獄中にいる夫を出してと口走ってしまう。それ以降、邸宅にある美しい調度品が次々と人手に渡るようになった。そんな中シャンドライは夫の無事を知らせる手紙を受け取るが、気がつくと屋敷の中はグランドピアノだけになっていた。そのピアノを囲んでささやかな音楽会を開いたキンスキーは自作の曲を披露する。そして演奏の途中、夫が釈放されてシャンドライの所へ来ると知る。キンスキーのグランドピアノが売却されて初めてシャンドライは知った、夫を釈放する資金を得るためにキンスキーが調度品を売っていたことを。夫との再会の前日、シャンドライは感謝の言葉を綴ったカードを届けにキンスキーの部屋を訪れる。そして彼のベッドに滑りこんで一夜を共にするのだった。
Shandurai
Mr.Kinsky
Agostino
African Singer
Clark
監督、脚本
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
録音
字幕
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