レオン・ライ
港生
70年代、激動の社会情勢のなかで翻弄されたふたりの男女の愛の軌跡を描いた大河ロマン。監督は「宋家の三姉妹」のメイベル・チャン。製作・脚本は彼女のパートナーのアレックス・ロー。製作総指揮はレイモンド・チョウと大里洋吉。撮影は「Mr.マグー」。音楽は人気ミュージシャンのディック・リーと「アンナ・マデリーナ」のチウ・ツァンヘイ。美術は「上海グランド」のブルース・ユー。出演は「ラヴソング」のレオン・ライ、「ゴージャス」のスー・チーほか。
1997年1月、ロンドン橋で二人の中年の香港人男女が事故死。身元確認に呼ばれた彼らの息子デイヴィッドと娘スージーは、困惑しながらも自分たちの親ふたりが共同で購入した家に赴き、そこで知られざるふたりの愛の軌跡を知った……。香港大学の学生ラファエル(レオン・ライ)とヴィヴィアン(スー・チー)は寮祭で知り合い、恋におちる。ラファエルは日本と中国の国交回復に反対する学生デモに参加して検挙され、退学処分を受けた。彼はかねて夢だったフランスへ留学するため、アルバイトに明け暮れ、英語学校で教鞭をとり始めたヴィヴィアンとも疎遠になった。やがて二人はそれぞれに伴侶を見つけた。1997年。間近に迫った香港返還に備えて、北京語の学習に出掛けたヴィヴィアンは20数年ぶりに建築家として成功したラファエルと再会。時を経て再び結ばれ、ひそかに借りた家で逢瀬を楽しむふたり。だが、思い出の香港大学の学生寮の取り壊しを惜しむパーティの席上、ふたりは互いのパートナーと顔を合わせてしまう。二人は別れを決めたが、ロンドンで再会、そして事故に遭ったのだ。7月1日、香港返還の日。デイヴィッドとスージーは自分たちの中国名が同じ“康橋(ケンブリッジ)”と知り、時を越えた絆を確かめあうのだった。
監督
脚本、製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
音楽
美術
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